プライバシーが課題になるEthereumのネットワーク
現在、イーサリアムではDeFI(分散型金融)といった分野が活況ですが、イーサリアム上では全ての金融取引がブロックチェーンに記録されてしまいます。
例えば、AさんがBさんに1,000DAIで仕事を依頼したとしましょう。このときAさんは、支払いに使用したBさんの公開鍵からBさんの過去の入出金明細やどのようなアセットを保有しているかまで簡単に閲覧できてしまいます。これは一般利用におけるプライバシーを確立していないと言わざるを得ないでしょう。
イーサリアムにおいて、プライバシーを向上する技術の実用化は急務です。多くのアプリケーションが開発されていますが、それらのアプリケーションの多くがプライバシーインフラを待っている状況であると言えます。
このようなプライバシー関連の研究開発は盛んで、例えばミキシングプロトコルは良い例です。不特定多数のトランザクションをミックスして、どこからきたトランザクションか分からなくする技術です。
参考:Ethereum上のミキシングプロジェクトのHopperの解説。ゼロ知識証明を利用した一般ユーザーのためのプライバシー技術
その他によく知られている事例としては、アーンスト・アンド・ヤング(EY)が開発するナイトフォール(Nightfall)などがあり、こちらではイーサリアムのメインチェーンでゼロ知識証明を用いたトランザクションを実行します。しかしトランザクション手数料が7~10ドルほどの高額になることがボトルネックです。
参考:EYが取り組むブロックチェーン領域。エンタープライズ向けの業務効率化としてのブロックチェーンについて
レイヤー2でプライバシーレイヤーを構築する構想
また、レイヤー2としてイーサリアムのプライバシーレイヤーの構築を目論むプロジェクトも存在します。キープ・ネットワーク(Keep Network)は、プライベートデータを安全に暗号化して保存するために、小さな単位のプライベートストレージのP2Pのネットワークを構築します。等価部分準同型暗号化とマルチパーティ計算を応用します。
Keep Netowrkでは、暗号化と検証のためのコンピューティングコストを投下するノードが必要ですが、このノードがネットワークに対して悪意を持っているとネットワークは成り立ちません。そこで、ノードは計算量を提供して報酬を得る代わりに、KEEPトークンを保持する必要があります。
悪意あるノードは保有トークンを没収されるアルゴリズムを採用することで、ネットワークが正常に稼働します。このコンセプトは同じくイーサリアムのプライバシーコンピュテーションレイヤーを目論むエニグマ(Enigma)と似ています。
Keep Networkは、ポリーチェーン・キャピタル(Polychain Capital)やアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)ら大御所ファンドから投資を受けています。同プロジェクトのローンチは2019年内を目指しており、プライバシーレイヤーやその他のレイヤー2に近々注目が集まるでしょう。
参考資料:https://coinchoice.net/what-is-keep-network-ethereum-privacy-layer_201908/
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Source: 仮想通貨情報局