Swisscomの子会社であるSwisscom Blockchainは、NEOブロックチェーンを使用したSSI（Self-Sovereign Identity）ソリューションを発表しました。SSIソリューションは、Seraph IDという名前で、データを完全に管理し、データを保存することなくdAppが検証できるようにすることを目的としています。
発表には、ホワイトペーパー、Webサイト、およびデモの公開が含まれていました。Seraph IDの採用を促進するために、Swisscom BlockchainはSDKとスマートコントラクトテンプレートもリリースしました。SSIソリューションは、NeoIDと呼ばれるNEOの分散IDプロトコルの一部になります。
Swisscomは、NEO ソリューションを使用してきた歴史があります。Seraph IDのホワイトペーパーによると、Swisscom Blockhainは、スマートエコノミーに対するNEOのビジョン、その技術力、およびNEO Global Developmentとのパートナーシップにより、NEOを選択しました。NEOのビジョンには、デジタル資産の作成、デジタル資産のスマート契約、およびデジタルIDサービスが含まれます。SwisscomがNEO TestNetを維持するために必要なコンセンサスノードの1つを運営していることも注目に値します。
Seraph IDフレームワークは、SSCネットワークに、発行者、検証者、および請求者の主要参加者を提供します。フレームワークを使用して、名前、年齢、国籍などの独自の属性タイプを定義することで、誰でもSSIネットワークを作成できます。属性を含むスキーマは、発行機関のスマートコントラクトストレージに格納されます。
読者はその対話型のデモでSeraph IDの機能を体験することができます。デモでは、部屋を予約するためのdAappの例を使用しています。ユーザーはシステムを理解するために4つの異なる役割を果たすことができます。それらは、部屋を予約するユーザー、検証可能な資格情報の発行者、それらの資格情報を検証するdApp 、または検証後にdAappによって発行されたアクセスキーを検証した後にロック解除されるIoT対応スマートロックになります。
ホワイトペーパーによると、Swisscom Blockchainは、エージェント間通信レイヤの追加、オフラインウォレットの作成、およびNEOを使用する分散識別子（DID）のためのユニバーサルリゾルバの計画を立てています。
ソフトウェア開発キットはNEO開発者が彼ら自身の実装を手助けすることを目的としています。スマート契約テンプレートの1つは、発行者契約を作成するためのものです。もう1つのテンプレートは、Root of Trust契約用です。
Swisscomは、スイス政府を過半数所有者とする大手電気通信会社です。Swisscom Blockchainは、ブロックチェーンアドバイザリ、インフラストラクチャ、トークン化アドバイザリ、ユーザー識別、リスク検出、トランザクションスクリーニングなど、幅広いサービスを提供しています。
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Source: 仮想通貨情報局