ビットコイン創設者のサトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏が、裁判所に偽造文書を提出していた。法廷弁護士のステファン・パリー氏が3日にツイッターで指摘した。
現在ライト氏は、起業家のデイブ・クレイマン氏の資産管理人に訴えられている。
ライト氏と今は亡きクレイマン氏は長年パートナー関係にあったが、クレイマン氏の資産管理人は一緒にマイニングした数十億ドル分のビットコイン(110万BTC)をライト氏が着服したと主張。クレイマン氏側は半分の取り分を主張しているものの、これまでライト氏は信託会社が保管しており秘密鍵を覚えていないなどと述べてきた。
ライト氏が偽造したとされる文書は信託証書。作成日時に齟齬があるという。
(出典: Stephen Palley クレイグ・ライト氏が提出した「偽造文書」)
法廷に提出された信託証書の日付は2012年10月23日であるものの、ファイルのメタデータはマイクロソフト・ワードのフォントである「カリブリ」に関する2015年の著作権を示している。つまり、2015年以前にこの文書を作ることは不可能だったことになる。
パリー氏は、次のように皮肉った。
「ビットコインの創設者はタイムトラベルができるようだね」
先月28日、ライト氏は、裁判所が要求していたビットコインのアドレスを提出できなかった。ライト氏の行動が法廷侮辱罪にあたるか判断されることになるか注目されているが、判決はまだ出ていない。
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Source: 仮想通貨情報局