Lolli、Hotels.comと提携
大手ホテル予約サイト「Hotels.com」が6月25日、米国発のビットコイン報酬スタートアップ「Lolli」と提携を結んだことが明らかになった。Lolliの共同設立者でCEOのAlex Adelman氏がSNSで発表した。
ビットコインを手に入れる方法はマイニングと交換所での売買が主流だが、オンラインショッピングでビットコインを報酬として受け取ることを可能にしたのが、Lolliの開発したブラウザ拡張アプリだ。そして、デジタル化の進展により大きな変革を遂げたグローバル産業である旅行業界と、国境を持たないビットコインとの相性は抜群だと言えるだろう。
ただし、世界で気軽にビットコインが使えるほど、その普及は進んでいない。
Adelman氏は「グローバルな代替通貨および普遍的な価値の保存手段として、ビットコインの力を強く信じている」ビットコインの信奉者であり、「できるだけ多くの人とビットコインを獲得、所有、共有できるようにすること」を目指して、Lolliを設立したという。
複数のオンラインストアで共通して使用できるショッピングカートアプリの開発経験を持つAdelman氏が目をつけたのは、仮想通貨に馴染みのない新しいユーザーのための入り口として、ポイント還元やロイヤルティプログラムといった小売業界の販促方法が役に立つのではという点だった。
昨年11月のシード資金調達ラウンドでは、ビットコインの普及の拡大を促進する Lolliの取り組みを支援しようと、Bain Capital VenturesやVersion Oneをはじめとする投資家から、2億2500万ドル(約241億6500万円)の資金調達に成功している。
Lolliとトップブランドの提携
Lolliは2018年9月のローンチ以来、多くのトップブランドと提携し、現在は500以上のオンラインショッピングサイトが自社サイトでの販売を行っている。BloomingdalesならびにMacy’sといったアメリカの有名デパートやWalmart、GAPなども提携ブランドとして名を連ねている。
ユーザーはLolliのブラウザ拡張機能アプリをインストールすることで、提携サイトでの買い物を通して、それぞれのウォレットにビットコインを受け取ることができるしくみだ。なお、現在はアメリカとカナダ在住者のみが対象となっている。
Adelman氏は、Lolliユーザーの約半数が初めてビットコインを手にする仮想通貨初心者だろうと、ユーザーのフィードバックから推測しているが、今後さらにその割合を増やし、ゆくゆくは90%が仮想通貨に初めて触れる層となることで、ビットコイン市場を拡大していきたいと述べている。
今回提携を結んだHotels.comをはじめとする旅行関連の提携企業には、すでに大手旅行サイトのBooking.comおよびPriceline、世界的ホテルチェーンのHilton(ヒルトン)とMarriott(マリオット)が含まれており、旅行関連売り上げはLolliの総売り上げの40%を占める人気の高いカテゴリーだという。
Adelman氏は、世界1万9000箇所、32万以上の宿泊施設を掲載するHotels.comや、Booking.comとの提携を活用し、今後数ヶ月以内にグローバルに事業を拡大していく計画を持っていると述べている。
なお、日本では大手仮想通貨取引所のビットフライヤーが、同社経由でネットショッピングや旅行サイトを利用することでビットコインが付与されるプログラムを展開している。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=91933
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Source: 仮想通貨情報局