ビットコインを含む主要4通貨は『利用』の観点から重要
欧州中央銀行は先月、暗号資産が及ぼす金融安定性、金融政策および決済、マーケットインフラへの影響に関するレポートを発表した。
本レポートでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)は「利用」という観点から最も重要であると言及された。
今回レポートを発行した欧州中央銀行ICT-TF(内部暗号資産タスクフォース)は、仮想通貨および暗号資産に関するより詳細な分析を委任し行うことを目的として2018年3月に発足した。本タスクフォースの分析範囲として、ユーロや金融政策、安全性・効率性・安定性等にフォーカスされ、マネー・ロンダリングやテロへの資金供与防止を目的としている。
レポートはまず、「暗号資産」の定義から始まる。
暗号資産はデジタル形式で記録され、暗号化技術の使用により存在することが可能な新しいタイプの資産であり、特定の事業体に対する金銭上の請求又は負債を表すものではない。
その上で、そのような暗号資産の時価総額に関して「控えめ」であると判定し、他の既存のマーケットと比較して一部に過ぎないと指摘した。ユーロ地域におけるGDPのわずか1%であることかグラフより見て取れる。
利用の観点から重要な通貨に言及
さらに、暗号資産の各通貨におけるマーケットシェアを見ると、ビットコインが全体の54%を占めていることをした上で、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)は、「利用」という観点から最も重要な暗号資産であると述べている。
上記で述べたように、暗号資産のリスクや影響に関しては、他のマーケットに関して依然として小さいものの、今後の展開がどのように進んでいくかという点に関しては、次のように述べている。
より直接的かつ/または間接的な暗号資産の展開は、マーケットの発展だけでなく、各種標準(会計標準等)の適用や暗号資産活動の規制等の明確化といった、マーケットの整備といった多くの要因から生じる可能性がある。
その上で、現時点ではリスクは大きくないものの、さらなるシナリオに備えてマーケットに注視し、当局と協力していく必要があると結論づけた。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=88038
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Source: 仮想通貨情報局