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円高相場始まりか?その時ドル円は・・・【為替 予想】

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『ワンワン♪』

こんにちは、井手慶之です。

昨日はECBの理事会でユーロ圏の利上げが来年以降に先延ばしすることが示唆され、思った以上にハト派なスタンスによってユーロが大幅に売られる展開、そして円が買われる展開となりました。

ドル円もその影響が下をトライしている状況なのですが、印象としてはユーロ円よりは明らかに下落が弱い印象です。
ただし、今回のECBの動き、さらに先日のRBAの発言などによって世界経済への不安は今後もしばらく続くと思われます。

それに加えて米国(米ドル)が崩れるということになると、一方的な円高局面が来てもおかしくはないですね。
現状ではまだドルは安全通貨として見られていますが、今後の指標やFRBのスタンスによっては注意が必要で、世界的に波及しつつある経済不安の中に米国も本格的に巻き込まれるか?にも注目ですし、それが今後のドル円の流れを決定づけそうです。

そして、今のドル円はまだそれなりに底堅い展開を保っているようには見えるのですが、つい先日までのように安定的に強いというよりは、現状は深い押し目を想定、可能性としてはそれよりも大きな下落の可能性も考えられる状況といったところでしょうか。

よってドル円は110円台くらいまでの下落は少なくとも考えておきたいですし、場合によっては110円割れ・・・現状ではそこまでの売り、下値の止められそうなポイントでの買いといったところでしょうか。

そして、今日の米雇用統計の前回値と市場予測ですが・・・

非農業部門雇用者数  前回:30.4万人増  市場予想:18万人増
失業率           前回:4.0%      市場予想:3.9%
となっています。

前回と比較すると控えめな数値ですが、それでも強気な印象はあり、ネガティブサプライズとなれば影響が大きそうですね。
下落の可能性がある以上は、反発時は上での反応に注目、下の場合にはその下落幅と下での反応に注目ですね!

それでは、ここまでのドル円チャートを見てみましょう!

ドル円日足チャート(クリックするとチャートが大きくなります)
190308ドル円日足
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ドル円日足チャートです。

ドル円はこの日足チャートで見れば、さほど大きく下落している印象はないですし、まだまだ調整の範囲内という印象です。
ただ、以前と違うのは底堅い下ヒゲなどをつけやすい状況というよりは、下への圧力がそれなりに強いというような動きになっているのが気になります。

年初のボトムからそれなりの期間上昇してきて、112円定着が難しいとなれば、それなりに利益確定が入ってもおかしくないことから、今のドル円は下落警戒で日足ベースでそれなりに深く押す可能性を考えておいた方が良さそうです。

また、この日足で現在の上昇トレンドの終了ポイントとしては110.34の安値になります。
ここを切ってくると深い押し目を超えて下落する可能性、安値リトライの可能性も見えてくるので、その点には注意で、下に向かった場合には、110.34を中心に、そこを抜けられるか?守られるか?に注目したいですね。

逆に上に向かう場合は112円台の高値がかなり強く意識され、今の雰囲気では高値更新は難しい可能性があります。
よって、そこに向かって上昇する場合には上での反応次第で売りの検討も考えておきたいですね!

ドル円240分足チャート(クリックするとチャートが大きくなります)
190308ドル円240分足
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続いてドル円240分足チャートです。

この240分足で気になるのが、先日からお伝えしている通り、緑の楕円で囲った安値を下抜けてきていることです。
要は小トレンドはすでに終了して日足ベースでの調整に入っているということで、その上で昨日からの動きで下ヒゲはつけたものの、その安値も早い段階で割り込んでいるという事実です。

それだけ下落圧力が強いということも示し、そうなればフィボナッチ61.8%の111.02近辺までは下落する可能性が高そうです。
過去の調整パターンから下落幅を予想すると78.6%の110.72近辺まで下落する可能性もあるので、まずはその近辺までの下落を基本とした、そこまでの短期売り、下に向かって反発サインが出るような底堅い展開なら買いですね。

ただ、今日は雇用統計なので、そのまま下落となれば、さらに短い時間足で雇用統計までの続落を示す調整を形成し、そのブレイク狙いでの売り等の方がいいかもです。

また、雇用統計だけに一旦反発する可能性もあるので、上に向かって高値手前でヒゲなどがついた場合には、それでの売り検討も一つのアイデアとして持っておきたいですね!

また、今の相場はドル円はどうしてもドルと円に挟まれる展開で、下落しやすさならクロス円の方が可能性があります。
そういった意味では他のクロス円(特に弱いもの)には注目ですね!

それでは、今日も頑張りましょう!

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Source: ここ掘れワンワン!「井手慶之のFX為替予測研究所」【為替 予想】

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