JPモルガンのマーケットストラテジスト、ニコラス・パニガーゾグロー氏は6日、CNBCに対して、ビットコイン(BTC)へのウォール街の関心は復活するだろうと語った。ボラティリティが安定していることで、機関投資家が参入しやすくなるという。
「現在、仮想通貨のマーケットは安定している。この安定が、機関投資家がよりこのマーケットに参加するための舞台装置となる」と、パニガーゾグロー氏は語った。「仮想通貨マーケットは新しいマーケットだった。それはバブルの段階を経て、それが弾けた」とも語った。
パニガーゾグロー氏は、仮想通貨マーケットが安定し、ビットコインのベースとなるブロックチェーン技術の重要性が増すにつれ、ウォール街の企業が再びこの市場に関心を持つだろうと予測する。
一方で、その過程は数年に及ぶ可能性があるとも指摘した。その理由は規制当局の対応だ。同氏は規制当局による市場監視が実現するには時間が掛かるだろうと述べた。
多くの論者が、仮想通貨市場への機関投資家参入によって多くの資本が投下されるだろうと予測している。カルダノ(ADA)の共同創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は昨年、ウォール街の企業が参入することで「数十兆ドル」のマネーをもたらすと語っている。
また仮想通貨商業銀行を率いるマイク・ノボグラッツ氏も、機関投資家の参入に期待を寄せる論者の1人だ。昨年末のクライアント向けメモの中で、機関投資家の参入が相場上昇に勢いを与えると指摘している。
しかし、仮想通貨の弱気相場が続く中、ウォール街の金融機関は仮想通貨への参入に躊躇しているようだ。12月後半、ブルームバーグは大手金融機関のゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、シティグループなどが仮想通貨関連プロジェクトを棚上げしていると報じた。
明るい兆しは大手投資会社のフィデリティのニュースだ。同社は1月末、仮想通貨カストディ(保管)とブローカービジネスの立ち上げにむけ、「最終テスト」の段階にあることを明らかにした。フィデリティのサービスは、機関投資家を呼び込む材料になるのではと期待されている。
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Source: 仮想通貨情報局