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米長期金利と原油相場が上昇する中クロス円上昇

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昨日の海外時間には、欧州時間にはドイツ債利回りが上昇してユーロ買いが優勢になりましたが、NY時間には米長期金利が上昇する中原油相場が上昇してドル売りが強まりました。

欧州時間序盤、新規の材料はありませんでしたがドル買いが優勢となって、ドル円は109.60円台まで上昇し、ユーロドルは1.2380台まで下落しました。その後欧州債金利が上昇する中原油相場が上昇したこともあってユーロ買い、円売りが優勢となって、ユーロドルは1.2450付近まで、ユーロ円は136.50円台まで、ドル円は109.70円台まで上昇しました。

NY時間午前にかけて、日経平均先物を含む各国株価が下落を始めたことから円買いが優勢となって、ドル円は109.20円台まで、ユーロ円は135.90円台まで反落しました。その後株価が反発する中発表された米・1月ISM製造業景況指数が予想よりも良い結果だったことから米長期金利が上昇を始め、円売りが優勢となって、ドル円は109.60円台まで、ユーロ円は136.80円台まで、ユーロドルも1.2490台まで上昇しました。

NY時間引けにかけて米長期金利は一段と上昇しましたが、株価が反落したことからドル売りが強まって、ドル円は109.20円台まで下落し、ユーロドルは1.2520台まで上昇しました。なおNY時間にも原油相場は上昇して最近の高値圏である66ドル台まで上昇しています。

東京時間にはいって、ドル円は109.40円台まで反発していましたが、日銀が国債買い入れオペで金額を増額するとともに、5~10年債で指値オペを実施したことから円売りが強まって、ドル円は109.60円台まで上昇しました。

FF金利先物市場の3月利上げの織り込みは78%まで低下しています。

今日の海外時間には、米・1月雇用統計の発表と、英・1月建設業PMI、ユーロ圏・12月生産者物価指数、米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数、米・12月耐久財受注、米・12月製造業受注の発表があるほか、ウィリアムズSF連銀総裁の講演が予定されています。

引き続き米長期金利は上昇して2014年4月以来の2.79%台まで上昇しました。しかし米長期金利とドル相場の相関は崩れたままで、ドルは全般的に下落しています。その中でドル円はドル安と円安が拮抗してレンジ取引となっている一方、ユーロドルは原油相場の上昇に引っ張られて1月25日の高値に近い水準まで上昇し、ユーロ円は2015年10月以来の高値を付けています。今晩は米雇用統計の発表がありますが、米長期金利とドル相場の相関が崩れていることから、雇用統計結果とドル円相場の動きがどうなるのかは、非常に予想が難しくなっています。ただ、結果を受けて原油相場が上がるようなら、ユーロ円などのクロス円の上昇が続くと考えられます。
Source: 高野やすのりののりのりFX

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