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米長期金利上昇でドル買いも日経平均下落で帳消し

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昨日の海外時間には、米長期金利が上昇したことから全般的にドル買いが強まる中、ドル円は日経平均先物の上下に沿った動きとなって、一時109円台を回復しましたが、維持できませんでした。

欧州時間序盤、財務省、金融庁、日銀が事前に公表して3者会談を実施したあと、浅川財務官が「為替相場のボラティリティ高まった」「投機的な動き有るか緊張感を持って注視」などと発言したことから円売りが優勢となりました。一方、クノット・オランダ中銀総裁が「量的緩和を続ける理由は何もない」と述べたことから欧州金利が上昇し、つられて米長期金利も上昇したことからドルとユーロが買われ、ドル円は109.00円台まで、ユーロ円は135.30円台まで上昇しました。その後も米長期金利の上昇は続きましたが、米長期金利の上昇による円売りを日経平均先物の下落による円買いが勝って、ドル円は108.60円台まで、ユーロ円は134.60円台まで下落しました。この間ユーロドルは1.2370台まで下落しています。

NY時間にはいると、日経平均先物が反発して円売りが優勢となる中、ドル買いの流れが続き、ドル円は109.20円付近まで反発し、ユーロドルは1.2330台までまで下落幅を拡大しました。この間ユーロ円は134.30円台まで下落したあと134.80円台まで反発しています。NY時間午後には、米長期金利が反落する中各通貨ペアともそれまでの動きが反転して、ドル円は108.90円付近まで下落し、ユーロドルは1.2390付近まで、ユーロ円は135.00円付近まで上昇しました。

東京時間にはいってからは日経平均が下落していることから円買いが優勢となっています。

FF金利先物市場の3月利上げの織り込みは76%にやや上昇しました。

今日の海外時間には、ユーロ圏・第4四半期GDP(速報値)、ユーロ圏・1月業況判断指数、独・1月消費者物価指数(速報値)、米・11月S&P/ケースシラー住宅価格指数、米・1月CB消費者信頼感指数の発表があるほか、カーニー・英中銀総裁、メルシュ・ECB専務理事の講演が予定されています。

昨日の海外時間には、欧州金利の上昇に端を発した米長期金利の上昇でドル買いが強まりましたが、その中でもドル円は日経平均先物の上下を睨みながらの取引となりました。一方ユーロドルは全般的なドル買いの中で、米長期金利よりもむしろ原油相場との相関が目立っています。原油相場は節目の65ドル付近で下げ止まっていることから、ユーロドルも1.23台前半ではサポートされています。明日東京時間午前11時からトランプ大統領が一般教書演説を行います。ここ数日、ムニューシン財務長官の発言を否定する為もあってかドル高歓迎の発言を繰り返しましたが、貿易不均衡問題などが強調されればドル高政策とは矛盾することもあって、ややドル売りが強まる可能性もあります。

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Source: 高野やすのりののりのりFX

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