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米財務長官発言でドル一段安に

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昨日の海外時間には、ムニューシン米財務長官が「ドル安は貿易にとって良いこと」と述べたことからドルが全面安となりました。

欧州時間序盤、ムニューシン米財務長官が「ドル安は貿易にとって良いこと」と発言したことが報じられたことからドル売りが強まって、ドル円は109.50円台まで下落し、ユーロドルは1.2350台まで上昇しました。その後ユーロドルはもみ合いとなりましたが、ドル円はじり安となって109.30円台まで下落幅を拡大しました。この間ユーロ円は134.90円台まで下落したあと135.20円台まで反発しています。

NY時間にはいって、発表されたマークイット・サービス業PMIが予想よりも弱い結果だったこともあってドル売りが続き、日経平均先物が下落する中ドル円は108.90円台まで下落し、ユーロドルは1.2410台まで上昇しました。

今日早朝に発表されたNZ・第4四半期消費者物価指数が予想を下回ったことからNZドルが急落しています。一方ドル円は昨日一旦109円割れを付けたことで達成感が出たのか買戻しが優勢となっています。

FF金利先物市場の3月利上げの織り込みは75%にやや上昇しました。

今日の海外時間には、ECB(欧州中銀)理事会が開催されて、金融政策の発表とドラギ総裁の会見が行われるほか、独・1月IFO景況指数、米・新規失業保険申請件数、米・12月景気先行指数、米・12月新築住宅販売件数の発表が予定されています。

1995年、当時のルービン米財務長官が「強いドルはアメリカの国益」と繰り返して発言してから20年余り、米財務長官があからさまにドル安を容認するような発言はありませんでした。しかも昨日の発言はドル安相場が進行している中で行われたことから非常に驚かされました。ただ昨日のムニューシン財務長官発言に深い意味があるかは今のところ不明ですので、今回限りであれば影響は限定的となると考えられます。しかしながら、市場ではドル売りのポジションが溜まりすぎているのでは、との懸念もあった中、米当局者からドル売りを後押しするような発言が出たことで、さらにドル売りを進めやすくなったと考えられます。

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