1月にBTC5万ドル突破を予測
元Bitmainの最高経営責任者、Jihan Wu氏が立ち上げた暗号資産(仮想通貨)会社Matrixportは、ビットコイン(BTC)が2024年1月末までに5万ドル(710万円)を突破すると予測している。根拠としては、SEC(米証券取引委員会)が来年1月にビットコイン現物ETFを上場承認する可能性が高まっている点が第一に挙げられる。
また、ビットコインETF(上場投資信託)に関連して、多くのETF申請者がテレビCMを展開し、これがビットコイン価格を支える要因となるとした。ETF市場での競争がクリスマス期間中に激化することが予想され、ビットコイン現物ETFが承認されれば、ビットコインは5万ドルに達する可能性が高いと見られている。
この背景において、米暗号資産運用大手のBitwiseが19日にビットコインとETFに関する動画を公開したことが注目される。このキャンペーンは、CNBC、ブルームバーグ、Fox Business NetworkをはじめとするテレビチャンネルやSNS、デジタルチャンネルを通じて広く宣伝される予定である。
2017年の事例を振り返ると、CMEグループとCBOEがビットコイン先物のローンチを発表した直後の6~7週間でビットコインは196%上昇し、史上初めて2万ドル(当時210万円前後)を突破した。これと類似したシナリオが現在も発生する可能性があるとしている。
Matrixportは当初、2023年12月8日から年末にかけてビットコインの調整期間を迎えると予想していた。しかし、現在は「ビットコインがブレイクアウト(抵抗線を突破)する可能性がある」と見ている。歴史的に見ると、ビットコインはクリスマスから新年にかけて平均3%上昇しており、2011年、2013年、2020年には22%以上の上昇が見られた例もある。
多くの投資家がビットコインマイニングや関連する暗号株に投資をしていることも、この予測の根拠の一つだ。金利の引き下げに対する楽観論や利回りの低下が、米国株に大きな恩恵をもたらしている。例えば、仮想通貨取引所コインベース(COIN.O)の株価は、第3四半期の取引量減少にもかかわらず、11月には62%近く上昇した。
ビットコイン採掘の米上場企業ライオット・プラットフォームズ(RIOT)、マラソン・デジタル(MARA)、クリーンスパーク(CLSK)は、それぞれ過去1か月で44%、126.92%、137.24%上昇した。
ビットコインは2023年に164%以上上昇し、2020年以来の最高の年間パフォーマンスを記録している。
ビットコインETFは代理株の脅威にならない
一方、17万BTCを保有するビジネスインテリジェンス会社マイクロストラテジー(MSTR)の株価は、10月の330ドルから現在は570ドルまでと、約70%の上昇を見せている。
同社のセイラー会長は、ブルームバーグTVの取材に応じ、「ビットコインETFはマイクロストラテジーの株にとって魅力を損なわず、脅威にもならない」と述べた。この発言は、ビットコインETFの代替投資先と見なされてきたマイクロストラテジーの株式に対する投資魅力が減退するという懸念を払拭する意図があった。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=500062
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Source: 仮想通貨情報局