投資銀行大手JPモルガン(JPMorgan)のジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon)CEOが9月26日にブルームバーグ(Bloomberg)に語ったところによると、世界経済はアメリカの金利が7%にも上昇し、スタグフレーションに陥るという最悪のシナリオに直面する準備ができていない可能性があるという。
2022年3月以降、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑制のため、基準となる借入コストを5.25%引き上げ、5.25%~5.5%の範囲とした。いわゆる流動性引き締めサイクルは、昨年の暗号資産(仮想通貨)市場の暴落に部分的に責任があったと言っていいだろう。
ダイモン氏によると、FRBはインフレを抑えるために利上げを続けなければならない可能性があり、差し迫った借入コストの上昇は世界経済により大きなダメージを与える可能性が高いという。
「ゼロから2%への上昇はほとんど増えなかったのと同じだ。ゼロから5%になったことで、何人かの人は不意を突かれたが、5%を可能性の範囲外と考える人はいなかっただろう」とダイモン氏はザ・タイムズ・オブ・インディア(The Times of India)紙のインタビューに答えている。「しかし、世界が7%への準備をしているかどうかはわからない」。
「取引量が減り、金利が上がれば、システムにはストレスが生じるだろう」とダイモン氏は付け加えた。
スタグフレーションや高インフレの持続、雇用不安の中で金利が7%になれば、アメリカ経済が景気後退に陥るリスクが高まり、テクノロジー株や暗号資産のようなリスク資産にとっては望ましくない結果になるだろう。そのうえ、引き締めを続ければ、すでに上昇している米国債利回りは数十年来の高水準に達する。債券はすでに2009年以降で最も魅力的に見え、リスクの高い投資から資金がさらに流出する恐れがある。
ダイモン氏はコメントで、FRBの引き締めサイクルはピークに達したという一般的な見方とは違って、FRBは金利をより長く上昇させるつもりだと述べている。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/202682/
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Source: 仮想通貨情報局