仮想通貨アプリのルール
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のウォレット「Zeus」の創設者Evan Kaloudis氏は14日、Zeusの新しいヴァージョン「0.7.6」が米アップル社に認可されなかったことを公表した。
アップル社は、アプリが仮想通貨の送金を行うにもかかわらず、対応する取引所や認可された金融機関がどの企業であるかが提出されていないと指摘。そして、仮想通貨取引機能を持つアプリを提供するための認可を得ていることを証明できる文書を提出するよう求めている。
アプリストアの履歴によると、Zeusのバージョンは現在「0.7.5」。このバージョンへのアップデートは先月1日に行われている。Kaloudis氏によると、次のアップデートは送金機能を追加するような内容ではないという。また、Zeusはビットコインの売買機能はないとも述べた。
アップル社のアプリストアでは、仮想通貨ウォレットが多くダウンロードできるようになっており、実際にZeusもこれまでは今回のような指摘もなく提供することができていた模様。Kaloudis氏はどのように対応するかまでは言及していない。
アップル社の対応事例
アップル社の対応を巡っては13日、分散型SNSプロジェクト「Damus」がガイドライン違反を指摘されたことを公表した。
関連:アップル、ビットコインの投げ銭機能を警告 分散型SNS「Damus」は反論
ライトニングネットワークを活用してビットコインの投げ銭ができる機能「Zaps」がデジタルコンテンツの売買にあたるため、アプリ内課金の仕組みを介して行わないとガイドライン違反になると主張。14日以内に対応しないとアプリストアからアプリを削除すると警告した。
その後Damusについては、再度アップル社と話し合いが行われることになったが、この時アップル社は「Damusを再調査した」と説明している。再調査した理由は明確ではないが、今回のZeusと合わせ、取り締まりを強化しているような事例が続けて明らかになった。Damusに対しては、ジャック・ドーシー氏らが対応の再考を求める声を上げている。
本記事執筆時点では、Damusではまだ投稿ごとにZapsを利用できるようになっているが、最終的にはプロフィール欄からはZapsを利用できる一方で、投稿ごとには利用できないようになる可能性がある。
関連:https://coinpost.jp/?p=467743
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Source: 仮想通貨情報局