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イタリアの政治的混乱はユーロにどんな影響を与えるのか

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イタリアでは3月4日に総選挙が行われ、ポピュリズム政党「五つ星運動」が第1党に、中道右派勢力の一角で極右的な性格を持つ「同盟」が第2党となりました。当初中道右派と「五つ星運動」の連立政権が誕生する可能性が考えられましたが、「同盟」がベルルスコーニ氏の政党「フォルツァ・イタリア」との連携を拒否したことから、以降「五つ星運動」と「同盟」の少数与党政権を目指しています。

先週やっとのことで、首相候補として両党党首以外から法学者のジュセッペ・コンテ氏を指名し、大統領から組閣を指示されるまでたどり着きました。両党は財務相候補に反ユーロを主張するサボナ氏を指名していましたが、大統領は他の全ての閣僚を了承した一方でサボナ氏の財務相就任は拒否しました。それでも両党は他の財務相候補を立てなかったことから組閣できない事態となっています。

これで組閣作業は再び振出に戻りますが「五つ星運動」「同盟」の両党からは再選挙を求める声が大きくなっていているようですが、最近の世論調査によれば、再選挙を実施すると「五つ星運動」と「同盟」が勢力をさらに拡大し、過半数の議席を占める可能性が出ています。

もし「五つ星運動」「同盟」の両党で過半数の議席を占めた場合、大統領の影響力が限定的なものになる可能性があって、大統領としては再選挙を命じることも難しい状況になっています。

イタリアの政局がECBの政策に大きな影響を与える可能性は現時点では低いものの、独国債利回りの低下を通じてユーロ売りにつながっていることから、今後も同様の動きが予想されます。
Source: 高野やすのりののりのりFX

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