今回は、ブロックチェーンゲームの稼ぎ方を紹介します。
本記事は、国内初のブロックチェーンゲームの解説書を出版した著者の「廃猫(@hainekolab)」が、CoinPost所属ライターとして執筆したものです。
ブロックチェーンゲームの大きな稼ぎ方3つ
ブロックチェーンゲームは、ゲームで遊びながらお金を稼ぐことが可能です。ブロックチェーンゲームでのお金の稼ぎ方には、大きく3つあります。
- Play to earn
- Invest to earn
- Create to earn
ゲームで遊んで稼ぐ
ゲームのアイテムであるNFTやゲームの独自のトークンを運用して稼ぐ
ゲーム外で付加価値を生み出す
の3つです。
本記事では、ゲームで遊んで稼ぐ「Play to earn」を詳しく説明します。
遊んで稼ぐ(Play to earn)
ブロックチェーンゲームでは、ゲームで遊ぶことで独自のトークンやゲームのアイテムであるNFTを報酬として得ることができます。
それらの報酬を売却することでお金を稼ぐことができます。一言で「ゲームで遊んで稼ぐ」と言っても、それぞれのゲームによって多様 な稼ぎ方が存在します。
ここでは「ゲームで遊んで稼ぐ(Play to earn)」の代表的な稼ぎ方を3つ紹介します。
ゲームで遊んで稼ぐ(Play to earn)1.指定されたミッションを達成することで稼ぐ
ブロックチェーンゲームの中には、ゲーム側で指定されたミッションを達成することにより、報酬としてトークンやNFTを得ることができるゲームがあります。具体的な例として3つ紹介します。
1-1.「クリプトスペルズ」のデイリーミッション
出典:クリプトスペルズ
国内ブロックチェーンカードゲーム「クリプトスペルズ」では、毎日ゲーム内で特定の条件をクリアすると暗号資産である「MCHC」を得ることができます。MCHCは国内ブロックチェーンゲームである「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」の独自トークンです。与えられるミッションとは、主にゲーム内でプレイヤー同士で戦うフリーバトルモードでの勝利回数に関する項目です。
獲得したMCHCは、「My Crypto Heroes」の特設サイトで申請をすることで、polygonネットワークのMCHCとして得ることができます。MCHCは「My Crypto Heroes」のガバナンストークンとしての利用や、「My Crypto Heroes」の関連サービスのNFTの購入通貨として使用できます。ガバナンストークンとしての利用とは、ゲームの運用に際して1トークンを1票として投票権として利用できることを指します。
報酬としてもらえる0.3MCHCは、執筆現在のレートで6.537円です
1-2.「Splinterlands」のデイリークエスト
ブロックチェーンカードゲーム「Splinterlands」では、毎日ゲーム内で特定の条件をクリアすると、暗号資産であるDECやNFTを得ることができます。DECは「Splinterlands」がゲーム内通貨として発行している独自トークンです。 特定の条件とは、制限されたNFTを用いて、バトルに勝利をすることです。報酬の数は、プレイヤーの強さの階級によって異なります。報酬の内容はランダムです。ただしDECの報酬を得るためには一定以上の階級に上がる必要があります。
報酬としてもらえるDECは、執筆現在のレートで1DEC=0.38円です。
1-3.「防衛ヒーロー物語」のデイリークエスト
出典:防衛ヒーロー物語
ブロックチェーンタワーディフェンスゲーム「防衛ヒーロー物語」では、毎日ゲーム内で特定の条件をクリアすると、暗号資産であるTOWERを得ることができます。特定の条件とは、ゲーム内のステージをクリアすることで得ることができる「星」を一定数集めることです。
報酬としてもらえるTOWERは、執筆現在のレートで1TOWER=2.45円です。
これらのゲームのように、毎日ゲーム内で何らかのタスクを達成することによりゲームの独自トークンやNFTを得ることのできるような仕組みが多々みられます。
ゲームで遊んで稼ぐ(Play to earn)2.シーズン報酬で稼ぐ
プレイヤー同士が競うブロックチェーンゲームの多くには、シーズンという一定期間を示す概念があります。例えば、「Splinterlands」では1シーズンは約2週間、「クリプトスペルズ」では1ヶ月、「ThetanArena」では2ヶ月、のようにゲームによってシーズンの期間は異なります。このシーズン期間中のレートで競い、報酬を得る仕組みが存在します。そのためシーズン中により高いレートを維持することでより多くの報酬を得ることができる仕組みになっています。具体的な例を3つ紹介します。
2-1.「クリプトスペルズ」のランク戦
出典:クリプトスペルズ
「クリプトスペルズ」では1ヶ月のランク戦の成績上位者に報酬としてMCHCが配られます。シーズン終了時にレートがリセットされます。
1位の報酬としてもらえる100MCHCは、執筆現在のレートで2164円です。
1位の報酬としてもらえる100MCHCは、ピーク時のレートで21,875円です。
2-2.「Splinterlands」のランク戦
「Splinterlands」では、シーズン終了時点の階級とランキングによりそれぞれ報酬が発生します。シーズン終了時にプレイヤーの階級によって、決められた数の宝箱を報酬として得ることができます。 宝箱からはNFTや暗号資産であるDEC、NFTが当たるパック、ゲーム内アイテムなどがランダムに出現します。またシーズン終了時にランキング上位者にはDECが支払われます。シーズン終了時にレートがリセットされます。
1位の報酬としてもらえる200,000DECは、執筆現在のレートで78,000円です。
1位の報酬としてもらえる200,000DECは、ピーク時のレートで2,942,000円です。
2-3.「ThetanArena」のレート戦
「ThetanArena」では階級が上がるごとに、暗号資産であるTHCやゲーム内ポイント(PP)を得ることができます。シーズン終了時にレートがリセットされます。
ゲームで遊んで稼ぐ(Play to earn)3.大会報酬で稼ぐ
多くのブロックチェーンゲームでは大会やイベントが定期的に開催され、報酬を得ることができる仕組みがあります。具体的な例を3つ紹介します。
3-1.「クリプトスペルズ」のチャレンジカップ
出典:クリプトスペルズ
「クリプトスペルズ」では、月に3日間のイベント(チャレンジカップ)が開催され、ランキングの上位に入るとNFTを得ることができます。階級はレジェンド級とゴールド級の2階級が開催されます。
ゴールド級ではレアリティの一番高いレジェンドカードを使うことができません。レジェンド級は上位125位まで、ゴールド級は上位30位までNFTを得ることができます。報酬であるNFTの例として、報酬として配られた「花唄の奏者 フローライト」というNFTは執筆現在約3万円で取引されています。
3-2.「Splinterlands」のトーナメント
「Splinterlands」では、賞金付きのトーナメント戦が定期的に開催されています。それぞれの大会により、バトルで使えるNFTを制限したルールが変化します。 また、プレイヤーの階級により、参加費が変動する場合があります。例えば、一番ランクの高いチャンピオンクラスのプレイヤーが、一番ランクの低いブロンズのトーナメントに出る際は、参加費が高くなります。参加費は大会によりますが、執筆現在のレートで数百円です。
3-3.「Skyweaver」のコンクエスト
出典:Skyweaver
ブロックチェーンカードゲーム「Skyweaver」では、参加費を支払うことで、コンクエストと呼ばれる他プレイヤーとの特別なバトルに参加することができます。 コンクエストで1勝するごとにNFTであるシルバーカードを得ることができ、3連勝すると発行枚数制限のあるNFTであるゴールドカードを得ることができます。報酬となるゴールドカードは毎週更新されます。
ゴールドカードは執筆現在のレートで900円~2万円で取引されています。
本記事ではブロックチェーンゲームの代表的な稼ぎ方の1つであるゲームで遊んで稼ぐ Play to earnの紹介を行いました。その中でも指定されたミッションを達成することで稼ぐ、シーズン報酬で稼ぐ、大会報酬で稼ぐという3つの稼ぎ方を説明しました。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=327087
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Source: 仮想通貨情報局