ビットコインは日足チャートに「ゴールデンクロス」が出現した。価格が上昇しているときに一般的に発生する、レアな注目パターンだ。
ゴールデンクロスはモメンタム指標のひとつで、50日移動平均線が200日移動平均線を上抜けすることをいう。つまり、短期的な価格トレンドが長期的なトレンドよりも速く上昇していることを示している。
ゴールデンクロスの出現は、3カ月前にチャートに「デスクロス」が現れてからのビットコインの劇的な回復を意味する。当時、ビットコインは2月に記録した史上最高値6万5000ドル付近から下落。デスクロスの数日後には2021年の安値に近い2万8600ドルまで下落した。デスクロスとは50日移動平均線が200日移動平均線を下回ることをいう。
投資調査会社ファンドストラット(Fundstrat)は15日、ゴールデンクロスは一般的に「ポジティブな指標」とみなされていると顧客向けレポートに記した。ただし、すべてのケースに当てはまるものではないことは留意しておきたい。
コインシェアーズ(CoinShares)の投資ストラテジスト、ジェームズ・バターフィル(James Butterfill)氏は、専門家がゴールデンクロスを強気のテクニカル指標として言及した場合、トレーダーは「慎重」になるべきだとリンクトインの投稿で警告した。ゴールデンクロスは「ポジティブなリターンを必ずしも予測するものではない」。
とはいえ、前回ゴールデンクロスが出現した2020年5月、ビットコインは9500ドル前後で取引されていた。その後、年末までに価格は3倍になり、2021年はじめには再び2倍になって史上最高値を記録している。
Source: 仮想通貨情報局