ビットコイン相場は短期的に弱気圧力が強まりそうだ。ブロックチェーンのデータは、市場に影響力を持つ大口投資家「クジラ」が再び売りに出ていることを示している。
データサイトのグラスノード(Glassnode)によると、1000ビットコイン以上を保有する「クジラ」の数は5月10日(米東部時間、以下同)、1943と5.5カ月ぶりの低水準まで落ち込んだ。
この5日間で60(3%相当)減少しており、2月7日に記録した2237の高い水準から大幅に減少した。4月後半ではクジラによる売りは弱まっていた。
「クジラの明確な動きが示されており、データは弱気に見える」とシンガポールの暗号資産取引所デルタエクスチェンジ(Delta Exchange)の共同創業者兼CEO、パンカジ・バラニ(Pankaj Balani)氏はコメントした。
2020年10月から今年2月にかけて、クジラの数はビットコイン価格とともに上昇し、この期間の価格上昇は大口投資家が後押ししたというストーリーを裏付けた。
つまり、クジラの減少は強気派にとっては懸念材料だ。
ビットコイン価格は、クジラによる売りが続くなか、3月中旬以降、概ね5万ドルから6万ドルのレンジに収まっている。つまり、個人投資家のみでは価格上昇をけん引することは難しい。
関心はビットコインからアルトコインへ
最近の市場全体の動きを見ると、投資家の関心はビットコイン(BTC)からイーサリアム(ETH, -0.74%)や他のアルトコインに移っているようだ。
イーサリアムがこの2週間で2倍以上に値を上げ、4100ドル超の史上最高値を更新している一方、ビットコインは6万ドルを下回った横ばい状態が続いている。クジラが買いを再開しない限り、ビットコインは大幅に下落する可能性があると見られている。
バラニ氏は、短期的には5万ドルを下回る調整があると予測している。「10日の値動きは、今後の下落を裏付けていただろう」と同氏は述べた。
ビットコインは10日、5万3500ドル付近まで下落し、イーサリアムなどのアルトコインの上昇にブレーキをかけた。イーサリアムは3950ドルで横ばいとなった。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/108236/
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Source: 仮想通貨情報局