ビットコイン(BTC)の大口保有者が、保有分の一部を売却して利益確定に動く中、個人投資家の買い意欲は依然強く、現在の強気相場を支えていることが、グラスノード(Glassnode)のデータでわかった。
データサイトのグラスノードによると、「リッチリスト」と呼ばれる、1000ビットコイン以上を保有するユニークアドレスの数はm2月8日から8%以上減少した。
「クジラ(大口保有者)はビットコインの一部を売却しているが、強気相場の終わりを意味するわけではないだろう。一時的な利益確定売りが見られた」と市場アナリストのラーク・デイビス(Lark Davis)氏はツイートしている。
17日時点で、1000ビットコイン以上を保有するアドレス数は2275で、2月8日のに記録した2488から200以上減少した。
同一人物や取引所が複数のアドレスを保有することもあるため、数字は必ずしも現状を正確に表すものではない。1000ビットコイン以上を保有するアドレスの増減は、必ずしも大口保有者の動向を意味しない可能性もある。
コインベース・プレミアムは低下
しかし、大口保有者の買い圧力が弱まっているとすれば、機関投資家の需要低下を示す「コインベース・プレミアム」の低下をはじめとする最近の指標と一致する。
ビットコインは約5週続けて上昇トレンドを維持し、価格は6万ドルを超え、史上最高値を更新した。おそらく個人投資家の参入が要因となっている。
「1月初めからの価格上昇は主に個人投資家によるもの。暗号資産取引所のバイナンス(Binance)では、コインベース(Coinbase)に比べて5倍以上のログイン数を記録している」と2月27日付のグラスノードのニュースレター「Uncharted」は指摘する。コインベースが運営するコインベース・プロは、機関投資家や富裕層などを対象にした取引サービス。
2020年5月から2021年2月には、クジラが精力的に暗号資産を買い集めたために「リッチリスト」は増加した。
Source: 仮想通貨情報局