EOSの開発チームは、メインネットを7月2日にローンチすると発表した。メインネットのローンチによりEOSトークンは、イーサリアムのブロックチェーンから切り離されることになる。市場ではこの発表が好感され、直近一週間で約66%の価格上昇をみせた。
EOSのトークンは元々イーサリアムのERC20トークンとして発行されたが、メインネットがローンチされるため、イーサリアム上のトークンは凍結される。トークンを保有しているユーザーは、7月1日までにEOSのメインネットに登録を済まさなければならない。
EOSは、独自のネットワークを立ち上げることで送金手数料が無料になり、取引処理能力も格段に上昇する。イーサリアムは1秒間あたりの取引処理数が15トランザクションだが、EOSのブロックチェーンでは1秒間に100万トランザクション以上の取引処理が可能とされている。
EOSのコンセンサスアルゴリズムはDelegated Proof of Stake(DPoS)を採用しており、スーパーノードと呼ばれる特定のマイナー達が取引処理作業を行う。スーパーノードの数は21となっている。
取引処理を行うスーパーノードは21ブロック毎に変わり、その都度、どのスーパーノードが取引処理を行うのかトークンホルダーが投票して決定する。スーパーノードは、ブロックチェーンに新たなブロックを追加すると、新規発行のトークンを報酬として受け取ることができる。
現在、50を超えるマイニングプールがスーパーノードになるため立候補している。スーパーノードはEOSのコミュニティによって選ばれる。候補者は自身がどれだけEOSのネットワークに貢献できるかを、コミュニティに対してアピールしなければならない。
マイニングハードウェアを製造するビットメインが管理するアントプールも、スーパーノード候補のひとつだ。スーパーノードには、効率良く取引処理を行えるだけの大量のハードウェアが要求される。
DPoSのネットワークでは、スーパーノードがトークンホルダーの投票券を買収して、自身が多く取引処理を行えるよう策を講じるのではとの懸念もある。DPoSはビットコインのような非中央集権のネットワークではなく、いわば効率性を重視した半非中央集権のネットワークと言える。
EOSのネットワークには未知数な部分がある一方、海外大手取引所のBinanceやBitfinexはEOSを全面的にサポートをすると表明している。期待度が高いプロジェクトだけにメインネットのローンチが待ち遠しいところだ。
参考URL:https://btcnews.jp/57upcc7816080/
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Source: 仮想通貨情報局