ALIS(アリス)とは?
まず、イベントのレポートに入る前に、少しALISの復習を簡単にしておきましょう。
ALISとは、下記のことです。
- 信頼性の高い情報・人に素早く出会えるソーシャルメディア
- 信頼できる記事を書いた人、いち早く見つけた人にトークン配布
- 日本コミュニティを中心に創りあげるプロダクト
・・・さらに特徴を加えると、
- Steemをモデルにしたプラットフォーム
- コミュニティが強い(DiscordやTwitter)
- 運営に透明性がある(Trelloでタスクを公開)
といったことが挙げられます。
プログラムは第一部と第二部に分かれています。五月雨(筆者)が参加したのは第一部と、第二部の始めだけです。第二部は、唐揚げとお酒をもらってすぐに帰っちゃいました(ごめんなさいw)。
ALISクローズドβ版公開記念イベント
開場前の様子
開場前の様子@ルミネ0 です。これはまだ開始時間の20分前くらいです。これから人がドンドン来まして、会場はほぼ満席になりました。平日の16時から来れる人って、一体どういう人たちなんだろう・・・?(人のこと言えない) 全体的に海外の人が少なく女性が多い印象を受けました。
オープニング挨拶 (by 安さん)
最初は安さんのご挨拶です。相変わらず、いい人感がにじみ出ています。大きな会場でも堂々と群衆に語りかけていました。この辺り、だいぶわくわくして、楽しいイベントになりそうだなと感じました。
ICOの概況とALISの活動状況振り返り(by 水澤さん)
次は、CMOの水澤さんによるプレゼンです。内容をまとめます。
■共通の価値が成立しにくい
→ 価値が多様
■体験・プロセス
→ 納得解では?
■価値共創
① 中長期的な関係を築き深く理解し合う中で
② 相互に期待を超えた新しい価値を生み出す
■活動の透明性
→ Trello & Twitterで報告
→ 詐欺(スキャム)ではない!
■オンライン & オフライン で相互に自己開示を行う
→ チャット & MeetUp
■プロダクト公開前にフィードバックを受ける
→ 一つ一つに丁寧に対応する
■非公式コミュニティ
→ 日本中で開催される勉強 & オフ会
→ ALIS漫画 → カルチャーと融合
→ 海外のミートアップ by アンバサダー
基調講演1(by 卜部さん)
ここから基調講演1が始まります。まずはサイバーエージェントビットコイン代表取締役の卜部さんによるプレゼンです。
■自己紹介
① 2010 ~ 2015 :新卒入社、スマホメディアに携わる
② 2015 ~ 2017:AbemaTVを初期から育てる、ユーザ数が多いメディアへ
③ 2017 ~:CA bitcoin代表
④ 総括:新しいことに挑戦する人生
■仮想通貨市場に参入の経緯
・第一プラン
→ 取引所を設立
→ 事業の中心となる、ウォレットを目指す
しかしながら、競争が激化していること、新規の仮想通貨交換事業者がストップ
→ 第一プランは厳しいだろう
・第二プラン
→ 独自通貨の発行
→ エンタメ金融( ブロックチェーン技術を基軸にエンタメと金融を繋げる)
・総括
→第二プランの可能性を模索している
基調講演2(by 河合さん)
基調講演2は、ALISの法律担当である河合弁護士によるプレゼンです。
「日本における仮想通貨法制と今後の展望」について詳細に言及しています。
■概要
・仮想通貨の定義とは?
・仮想通貨交換業の登録制導入
– マネロン・テロ資金供与対策(犯罪収益移転防止法等)
– 利用者の保護のルール(資金決済法)
・登録済みは16社 → 100社以上が申請中
■仮想通貨に関する自主規制
・自主規制団体を法律で認可
・認定自主規制団体の業務
■仮想通貨の認定自主規制団体
・現状:日本仮想通貨交換業協会が発足
■自主規制規則の重要ポイント
– システムセキュリティ関連規則
– マーケット規制規則(相場操縦やインサイダー取引の禁止等)
– 取扱仮想通貨に関する規則(ICO取扱審査規則等)
– 先物・デリバティブ取引に関する規制
– KYC、AMLに関する規制
– 顧客勧誘規制
■金融庁によるICOについての注意喚起
・ICO定義
→ 「企業等が電子的にトークン(証票)」を発行して、広州から資金調達を行う行為の総称
① 対利用者
→価格下落及び詐欺のリスクを指摘 → 自己責任での取引が必要
② 対事業者
→ICOの仕組みによっては、資金決済法や金融商品取引法等の規制対象となり、登録なしにICOを実地すれば実刑
■ICOに関する法解釈と今後の方向性
・近時の法解釈
– ICOトークンは、資金決済法上の「仮想通貨」に該当する
– したがって、仮想通貨交換業登録が必要
・日本におけるICO実施方法
– 自らICOすると資金決済法に違反する
– トークンの発行者は登録仮想通貨交換業者に販売を委託する
■想定されるICOトークン審査の流れ
① 仮想通貨交換業社へのICO取扱いの申請
② 取引所の審査基準に照らしたICOトークン審査
③ 自主規制団体への届出
④ 金融庁への事前説明
⑤ 取引所を通じたICOの実施(及びリスティング)
⑥ 金融庁への事後届出
■仮想通貨交換業の動向
・仮想通貨交換業登録
→ コインチェック事件以降新規登録が無い
・コインチェック事件以降の登録審査
→ 内部管理体制を中心とした経営管理全般を重視
・海外の取引所が日本で仮想通貨交換業を取得するニーズは多い
→ 容易では無いが、根気強く行えば、不可能ではないだろう
■今後の展望
・法制度の見直しへの動き
– 仮想通貨交換業等に関する研究会の設置
– 認定自主規制団体の早期設立
– 健全な自主規制の制定および運用
– 日本の動きは世界から注目されている
→ 日本政府の行動次第で評価が決まる
・あるべき制度枠組み(河合弁護士の私見)
– 金融商品としての一定の規制は必要
– 投機側面だけではなく実用性にも注目するべき
– 税制の改正が必要
– ソフト・ロー(健全な自主規制)による対応
パネルディスカッション
■テーマ
「今後、ブロックチェーン技術やトークンエコノミーが日本で根付くために必要なこと」
登壇者は次の通りです(以下、敬称略)
・卜部 宏樹(サイバーエージェントビットコイン社長)
・河合 健 (アンダーソン・毛利・友常法律事務所 弁護士)
・藤本 真衣 (ミスビットコイン、株式会社グラコネ代表取締役)
・安昌浩(株式会社ALIS・CEO)
■Q1. ブロックチェーンをどのように実用化するか?
藤本:
日本では仮想通貨に対して投機的な目線が多い。海外では実用性を重視している。
安:
・日本はビットコイン大国で潜在的な力を持つ
・もっとプレーヤーが増える必要がある
→ ヨーロッパには大量にいる
・法規制・税制度がボトルネックか?
■Q2. エンタメ金融の社会とは?
卜部:
・通貨の価値はコミュニティの強さで決まる
・株主とユーザの間の立ち位置はかつてないものでは?
→ トークンエコノミーのポテンシャルを評価
■Q3. トークンエコノミーを根付かすには?
安:
・ユーザと盛り上がる
・既存 → プッシュ型(のマーケティング)
・これから → プロセスを重視
・情報の透明化も必要
河合:
・良い事例が出ることが大事
・実際に動くものが出ることが体験として必要
・有識者会議 → 上の年代の人はほとんど否定的
藤本:
・海外プロジェクトが多い → 日本発は少ない
■Q4. 日本でプロジェクトが生まれない理由は?
藤本:
・ブロックチェーンエンジニアが少ない
卜部:
・ルールが定まっていない
・リスクが高い
河合:
・規制や税制は一つの要因
・米国も規制や税制は厳しいがプロジェクトは多い
→ つまり、規制や税制だけの話ではない
・自主規制で枠組みを示す
安:
・河合弁護士に同意
・意外に思える論点は、英語力の不足
・とりあえずやることが大事
■Q5. プレーヤーのメリットとメッセージは?
安:
・コミュニティとサービスを共創できることが重要
・株式会社とは全く違う → 綺麗事では無い、実力勝負
■Q6. 今後の組織の展望は?
・コミュニティと共創できる状況をどこまで追求できるか?
→ 個人が組織に属さない社会がもうすぐ来る
・事業開発の新しいモデルを示す → 課題は山積み
ALISが描くビジョンと実現に向けたロードマップ
■信頼の可視化で人の繋がりを滑らかにする
・金銭資本、自己資本、社会関係資本(最も大事)
・相手を信頼できるか?信頼の可視化
① 価値主義
価値 → 報酬
② 自律経済圏
中央体が不在でもユーザ同士が経済圏を確立できる
■事業開発の構造変化
・株式会社のゴール → 株主の利益
– 投資家
– 従業員
– ユーザ
→ゴールがばらばら
・トークンエコノミー
・ゴール → コミュニティの価値
→ みんなが同じ方向を向く
■ロードマップ
■マイルストン
1. 使い心地の磨き込み
2. 評価ロジックの磨き込み
3. トークン価値の上昇
① 使い心地の磨き込み
・非公開記事のトークン購入
・トークンによる記事リクエスト
→ 書き手に執筆を依頼
→ スマートコントラクト と相性が良い
② 評価ロジックの磨き込み
・ALISランク制度
– ALISで不正にトークンを得ることよりも
– 善良なユーザとして行動する方が利益が大きい
・トークンパワー委託制度
– 信頼ポイントを委託する
③ トークン価値の上昇
・投げ銭機能
→ ALIS内および外で実装することができる
→ 店舗決済にも使える (現実世界でも使える) → 面白い
計画するより一緒に作り上げる法が
作品(アウトプット)の価値につながる
トークンエコノミーの世界を作りたい
おまけ
第二部のミートアップの写真です。
つまめるフードが可愛かったです^^
会場の雰囲気はなごやかムード。
なんと、安さん自らがお酒を注いでいます(笑)
それでは、以上ALISイベントのレポでした。
参考URL:https://coinchoice.net/201804-alis-beta-version-event/
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Source: 仮想通貨情報局