暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)が2日に初めて1500ドル(約15万8000円)を突破し、主要なDeFi(分散型金融)トークンと、イーサリアムと競合するブロックチェーンのトークンの価格が上昇した。
データサイトのメッサーリ(Messari)によると、イーサリアムが史上最高値を更新した後、チェーンリンク(Chainlink:LINK)とスシスワップ(SushiSwap: SUSHI)、aave (AAVE)などのDeFiトークンは3日、過去最高値を更新した。
「イーサリアム・キラー」と呼ばれるポルカドット(polkadot:DOT)や、ソラナ(Solana:SOL)なども値を上げた。
「イーサリアムの上昇は、DeFiプロジェクトや、『イーサリアム・キラー』になり得ると言われるDOTなどの大幅な上昇を引き起こした。LINK、AAVE、SUSHI、ヤーン・ファイナンス(yearn.finance/YFI)、DOTの24時間の値動きから、それは明らかだ」と暗号資産取引所オーケーエックス(OKEx)の調査部門オーケーエックス・インサイツ(OKEx Insights)のフナイン・ナセル(Hunain Naseer)氏はコメントした。
プラスのフィードバックサイクル
価格上昇の要因は、多くの投資家がトークンの背後にあるプロジェクトの価値を見定めるようになっていることだという。
例えば、スイスを拠点に暗号資産投資商品を開発している21Sharesは2日、ポルカドットから派生する上場投資商品(ETP)を上場すると発表した。
このニュースは、取引所でDOTを購入していたトレーダーの「新たな」関心を呼んでいると、クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)のピート・ハミストン(Pete Humiston)氏は言う。「ある意味で、プラスのフィードバックサイクルが生まれ始めている」
機関投資家の参入
イーサリアムとDeFiトークンの上昇は、米掲示板「レディット」の株取引コミュニティーが引き金となったゲームストップ(GameStop)株をめぐる騒動が一因となった一方で、デジタル資産運用会社のグレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)がイーサリアムトラスト(Ethereum Trust)を再開させたことも影響している。
データサイトのスキュー(Skew)によると、グレイスケールは2日、約2万4800イーサリアム(当時の価格で3780万ドル(約40億円)相当)を購入したという。
「機関投資家がイーサリアムを購入し始めた。これはまだ始まりにすぎない」と暗号資産投資家で、「バンクレス(Bankless)」というニュースレターを発行するライアン・ショーン・アダムズ(Ryan Sean Adams)氏はツイッターに投稿した。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME:Chicago Mercantile Exchange)は今月に、イーサリアム先物もスタート。機関投資家が昨年にビットコイン市場に参入したように、2021年には多くの機関投資家がイーサリアムに参入することが期待されている。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/98389/
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Source: 仮想通貨情報局