DeFi銘柄のYFIが好調
仮想通貨DeFi(分散型金融)関連銘柄のYFIで、複数のファンダメンタルズが材料視されている。
YFIとは、DeFiアグレゲータープラットフォームYearn.finance(ヤーン)のネイティブトークンで、DeFi市場の指標の1つとして注目されている。最大発行上限3万枚の希少性から市場価格でビットコインと同じような価格帯にある。
DeFi市場がブームとなった昨年夏頃、YFIは一時43,000ドルまで高騰するも、同年9月に発生した「寿司騒動(Sushiswap)」の影響でDeFi銘柄が全面安に。
YFIは18日、40,260ドルまで回復している。
YFI追加発行の提案
YFIの価格上昇要因のひとつは、いわゆる「フェアローンチ」と発行数の制限だ。
YFIのローンチでは、ICOによる資金調達を実施する通常銘柄と異なり、開発者側にトークンをあらかじめ付与しない仕組みを取っており、すべては「イールドファーミング」によって発行されていた。最大発行上限は30,000枚に限定されており、ビットコインの2100万枚と比較しても極めて少ない数値といえる。
イールドファーミングとは、需給バランスによって常に変化する利率に応じて流動性の提供先を変え、最も大きなリターンを得る取り組みのこと。
流動性マイニングはイールドファーミングを行う人達を惹き付けるために、流動性提供の対価として利息の他にガバナンストークン(ガバナンスへの参加権を表現するトークン)が付与されることを指す。
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限定された発行数という仕組みでは、デメリットも伴う。Yearn.financeのニュースレターによると、発行プロセスが「フェア」だったため、後から参加してきた開発者はプロトコルからインセンティブを得ることが難しい。
よって、一定のロックアップ期間を設けて、1,000YFIを追加で発行し、開発者とコントリビュータに付与する提案が提出された。詳細は検討中にあるという。
当初、YFIのインフレにつながり、価格に対するマイナスな影響が懸念されていたが、インセンティブを与えることによって、Yearn.financeのエコシステムやプロトコルのためにより高いバリューを創出できる見込みに対して多くの有識者らが同意しており、市場から材料視されたものとみられる。
手数料の買い戻し案
YFIのステーキング機能を廃止し、Yearn.financeで生成された手数料(フィー)をYFIの買い戻しに利用する提案が提出された。エコシステムを向上させるイニシアチブのために、買い戻されたYFIは開発者に付与されるとしている。
この提案における投票は、20日の1時に締め切る予定だが、すでに賛成票が99.4%に達しているため、可決される見込みが高い。
資金プールをアップデート
さらに、Yearn.financeが18日にアップグレードされ、資金プールがV2版に一新された。最新版では、Yearn.financeのUIデザインが更新され、資金プールは旧バージョンに比べ、より多くの銘柄が追加されている。
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Source: 仮想通貨情報局