イーサリアム(ETH)を取り巻く熱狂の渦はさらに激しくなり、ETHは3年ぶりに1200ドルを突破した。ビットコインのパラボリックな反発やETH先物契約への期待、分散型金融(DeFi)セクターの活況といった要因が、合流することによって、今回の上昇トレンドは生み出されているようだ。
イーサリアムは1200ドルを突破
ETHのかかくはビットスタンプで1223.84ドルの高値にまで達した。これは2018年1月以来、3年ぶりの高値である。記事執筆時点ではETHは前日比8%上昇し、1210ドル近辺で取引されている。ETHは過去1週間で60%超の上昇となっており、時価総額は1350億ドルに達している。
現在のペースでいけば、イーサリアムはおそらく今後数日で過去最高値の1432.88ドルを突破することになるだろう。
ビットコインが市場全体を刺激する
2021年の上昇相場においては、仮想通貨市場におけるビットコインの牽引力が強まったようだ。シェアトップの仮想通貨は3万7000ドルを突破し、過去最高値を更新し続けている。
ビットコインは機関投資家からの関心の高まりや利用可能な供給量が限られていることなどから、過去1ヶ月間で90%の上昇となっている。イーサリアムやほかの仮想通貨は、ビットコインの上昇から恩恵を受けている。実際、ビットコイン取引でのプレイヤーが増えてくるにつれ、機関投資家はETHに注目するようになっているようだ。
CMEがETH先物開始を発表
イーサリアムへの機関投資家の高まりの一端は、CMEグループが来月に新しいETH先物商品をローンチする計画を発表したことで確認できるだろう。
2月8日以降、トレーダーはCMEを通じてイーサリアムに投資することができるようになる。この新しい先物商品は、トレーダーにETHへのより効率的なエクスポージャーを提供し、機関投資家への採用を促す可能性がある。
DeFiブームは終わっていない
2020年の夏にDeFiの熱狂があった後、そのブームは落ち着いたように見えたが、DeFiは着実に成長している。1月6日の時点で、上位20種類のほぼすべての主要なDeFiトークンは、過去1週間で2桁台の上昇となっている。中にはイーサリアムを上回る上昇となっているものもある。
多くのDeFiプロジェクトは、イーサリアム上に構築されており、ETH価格にプラスの影響を与えている。コインメトリックスによると、長期的にみて、DeFiブームはETHの成長に燃料を投下したことになる。
またDeFiプロジェクトにおいてロックされている総価値(TVL)も大幅に増加している。直近のデータでは、217億ドルがDeFiでロックされており、これは過去最高額だ。
参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/eth-en-route-to-overtake-its-2018-ath-as-bitcoin-breaks-37k
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Source: 仮想通貨情報局