機関投資家向けの仮想通貨ファンドを手掛けるグレイスケールは、ビットコイン(BTC)の生産量の約3倍のペースで購入しており、その運用資産額は現在200億ドルを超えている。
データ分析のCoin98 Analyticsによれば、グレイスケールは2020年12月にマイニングされた量の3倍となるBTCを購入していた。
12月にグレイスケールはその運用資産に計7万2950BTC(約21億3200万ドル)を追加した。同じ期間、マイニングされたBTCは2万8112BTC(8億2170万ドル)だった。
この数字は、ビットコインで進行している流動性のひっ迫を示すものだろう。規模の大きい買い手が、利用可能な供給を吸い上げ、長期的に保管するためにコールドウォレットに送っていると指摘されていた。
この現象は2020年11月から既にみられていたが、12月にはグレイスケールやほかの機関投資家からの需要が明らかに増加した。
グレイスケールの運用資産額は200億ドルに
グレイスケールのバリー・シルバートCEOは年が明けたタイミングで、同社での仮想通貨ファンド全体の総運用資産額が200億ドルを超えたことを明らかにした。ちょうど1年前の段階では、この数字はわずか20億ドルだった。
グレイスケールはビットコインにおいて最大の機関投資家であり続けており、174億7500万ドルのBTCというのは他の市場参加者をはるかに上回っている。マイクロストラテジーの場合、投資ビジネスではないが、その保有しているビットコインは現在7万470BTC(20.6億ドル)となっている。
アナリストらは、マイナーからの新しいビットコインの固定供給に対する需要が増えると、入札競争が発生し、価格が押し上げられると予測している。
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Source: 仮想通貨情報局