RSIが示す歴史的な強気市場
現在ビットコイン(BTC:Bitcoin)は20,000ドル(約206万6,600円)以上で取引されており、すでに4桁台に下落することが考えられなくなっています。容易に20,000ドル台を突破したことで強気市場は十分に証明されていますが、それに加えて、2018年の弱気市場以来初めて、テクニカル指標のRSI(相対力指数)において、月足が強気市場を示す領域に到達しています。
過去のチャートのサイクルを見ても、今回の強気傾向と同一のパターンが見られています。現在のビットコイン価格の推移は、月足陰線が転換のサインとも考えられる「十字線」となった、2016年12月から2017年1月への流れに似た状況にあります。仮想通貨にとって、12月は価格変動の重要な軸になる月であるとも考えられています。
ビットコインの価格サイクル
ビットコインの価格変動サイクルは、通貨特有の報酬システムと供給の不足によって生まれたものとされています。ビットコインは金やその他のコモディティとは異なり、需要が増えても供給量を調整することはできません。
2020年において金の需要は増えたものの、供給量も増やすことで調整され、貴金属類の価格上昇は抑えられています。しかし、ビットコインの総供給量は2,100万BTCに定まっており、市場へ意図的に供給することは不可能であるため、価格によって需要への対応が行われている形になります。この仕組みもあって、ビットコイン価格は指数関数的に上昇し、投機勢が手放すまでは高値を更新し続け、その上昇が終了した後にまた新しいサイクルが始まるという一連の流れになっています。この市場サイクルに注目すると、将来的な価格も予測できるかもしれませんが、もし前回と同様の軌跡をたどるとすると、ビットコイン価格はさらに急上昇することになります。
引用:BITCOIN BULL RUN IS OFFICIAL ACCORDING TO MONTHLY RSI, MORE BULLISH THAN 2017
しかし、この現状に対して危惧すべき要素が1つあります。それは、今回のサイクルが前回よりも強気すぎるという点です。チャートから前回のサイクルを比較してみると、ビットコインが最高値を記録するタイミングが6ヵ月ほど先行しています。比較するデータも少なく、2020年は特に、前例のない規模での法定通貨発行やFOMO(取り残されることへの恐れ)による大口投資家の過剰な投資といった特殊な価格上昇要因が多いため、サイクルにどのような影響が及ぼされるのかは定かではありません。
参考資料:https://coinchoice.net/rsi-shows-btc-incredible-bulls/
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Source: 仮想通貨情報局