世界人口の2%弱がビットコイン保有か
世界人口の内、1億人以上がビットコインを保有しているとする概算が、著名アナリストWilly Woo氏の調査で判明した。
仮想通貨(暗号資産)の分析を専門とするWoo氏によると、世界人口のおよそ1.3%〜1.7%(1億〜1.3億人)がビットコインを何らかの形で保有(先物・オプション・ファンドなどを含め)している可能性がある。ポートフォリオ(保有資産)におけるエクスポージャー(Exposure)は、リスクに晒されている資産の割合を示すものだが、数値的根拠を示す厳密なデータまでは提示されていない。
WHOが発表した2020年版の世界保健統計(World Health Statistics)によれば、20年9月時点の世界人口は約76億人。世界人口の2%弱を多いとみるか少ないとみるかは、捉え方によって判断が分かれそうだ。
なお、同数値は、Woo氏が自身のサイトで公開する「Adoption Curve」チャートが元となっており、ビットコインのTotal Userは1.73%、Exchange Userは1.32%、On Chain Userは0.3を示している。
また、Woo氏はマーケティング戦略で有名な「キャズム理論」に当てはめてビットコインの状況を説明した。
キャズム理論は、新技術の普及について5つのステージに分類しており、第2段階の「初期アダプター」から第3段階「初期マジョリティー」への移行に大きな壁が存在することから、その境目にある13.5%が「キャズム」(溝)と呼ばれ、市場でブレイクスルーを起こす上で重要視されている。
Woo氏によれば、ビットコイン市場をキャズム理論における「正規分布曲線(ベルカーブ)」で確認すると、現状は「イノベーター(2.5%)の領域にすぎない。ビットコイン保有者の平均取得価額は平均7,456ドル(80万円)だと算定されており、すでにBTCを保有する投資家は全員「天才」だと持ち上げてみせた。
Woo氏はビットコインの普及率について、翌21年に13.5%の壁を打ち破れるかもしれないと予想。テレビや携帯電話の爆発的な普及など過去のパラダイムシフトと比較した上、「ビットコインは、まだスタートラインにすら立っていないかも知れない」と言及。
このままの勢いで普及した場合、歴史上最も早いメインストリーム化も有り得るとの認識を示し、「ネットワーク利用者や利用頻度が上がると価値の増加につながる」と強調した。
BTC価格についてWoo氏は、21年末までに10倍の20万ドルもあり得ると予想する一方、BTC価格が2万ドルの心理的節目を目前に乱高下している状況について、「待ち」の戦略が無難だと指摘。弱気筋が増えれば、短期的には下落につながるリスクもあると述べている。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=204373
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Source: 仮想通貨情報局