史上最高値を更新したビットコインが国内外のメディアで報じられるなか、リップル(XRP)の価格は11月に169%も上昇し、暗号資産市場の注目を集めている。CoinDesk 20のパフォーマンス・ランキングでは首位を獲得した。
リップルの急上昇は、同暗号資産の保有者が一定の条件を満たせばトークンを無料で入手できる「エアドロップ」に起因すると、複数のアナリストが述べてきた。リップルの時価総額は約214億ドルで、ビットコインの約3500億ドルの10分の1以下。
初めてビットコインを購入する人の中には、1ビットコイン単位(つまり、約200万円弱)ではなく、小数第8位までの端数、つまり少額でビットコインを購入できることを知らない人もいる。一方、リップルは当記事執筆時点で62.3セント(約65円)、1万9000ドル前後のビットコインより、はるかに安価に見える。
クロスボーダー決済でリップル
「デジタル資産に対する関心は2020年下半期に強まり、新規参入した投資家は投資の機会を求めている」と、カナダの上場投資ファンド、Ether Capitalのブライアン・モゾフ(Brian Mosoff)CEOは話す。
「リップルは新規参入者には、チャンスを提供しているように見える。またグーグルで検索した結果、リップルは割安で、銀行がクロスボーダー決済に利用するプロダクトになる可能性が高いと考えたユーザーもいるだろう」
11月、CoinDesk 20で2番目に高いパフォーマンスを記録したのは、ステラ(Stellar/XLM)。リップルを運営しているリップル社の共同創業者ジェド・マケーレブ(Jed McCaleb)が開発した決済トークンで、153%の上昇となった。年初からは313%上昇している。ビットコインは同月、40%上昇し、イーサリアムは56%だった。
Ether Capitalのモゾフ氏は「リップルは長年の取り組みにもかかわらず、金融機関への普及に苦戦している」とも述べており、クロスボーダー決済におけるリップルの利用可能性についてはしばらく注視する必要がありそうだ。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/90554/
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Source: 仮想通貨情報局