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ソラナ財団の新たなステーク・デリゲーション戦略|検閲耐性にSOLを割り当てへ

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ソラナ財団の新たなステーク・デリゲーション戦略|検閲耐性にSOLを割り当てへ

ソラナ財団が今後実施を予定している、ネットワークの検閲耐性を強化するための新たなステーク・デリゲーション戦略を今回はご紹介します。

ブロックチェーンのトリレンマ

ソラナネットワークは「スケーラビリティ」に強みを持つパブリックブロックチェーンとして知られていますが、一般的に「スケーラビリティ」「分散性」「セキュリティ」の3つの要素はトリレンマの関係にあると言われています。この概念はイーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が提唱したもので、上記3つの要素全てが同時に実現しないということを意味しています。

例えば分散性を重視し、ノードを分散すると検証や全ノードのネットワーク同期に時間コストが発生するため、処理速度が低下しスケーラビリティが犠牲になります。この場合、「分散性を高めている=高い検証力を持つ」と言い換えると高いセキュリティは実現されていると言えます。つまりこのパターンでは分散性とセキュリティはプラスで、スケーラビリティのみがマイナスを示している状態です。この典型的な例がビットコインやイーサリアムであり、この問題を解消するためにレイヤー2やシャーディングといった技術開発が現在進められています。

このパターンとは別に、スケーラビリティとセキュリティを高めるとEOS(イオス)のように分散性が損なわれるといったパターンやスケーラビリティと分散性を高めるとセキュリティがおろそかになるといったことが考えられます。

ソラナのステーク・デリゲーション戦略

ソラナの場合はスケーラビリティを強みに分散性とセキュリティをどのように同時に実現させるかが重要であり、この目的のためにソラナ財団は保有しているSOLの80%以上に相当する1億SOLをデリゲーションに充てる新たなステーク・デリゲーション戦略を公開しています。

この戦略の目的は少数のノードが過半数のデリゲーションを確保することを避けるため、つまり分散性を損ない、ネットワークを少数のノードで支配されないようにするためのものであり、ステークホルダーの均等配分をインセンティブとし、ネットワークの検閲耐性とセキュリティを向上させることを目的としています。

2020年12月にメインネットベータでの本戦略の実施を計画しています。今後さまざまな要因によってデリゲート戦略の内容は変更される可能性はありますが、現時点で公開されている戦略情報の内容を要約してお伝えします。

デリゲート先への分配はどのように決定されるのか

ソラナ財団がデリゲートする1億SOLは、ネットワーク上のノード数の変化や、ネットワーク上の財団以外のデリゲーションの変化を考慮して、定期的に配分をリバランスします。また分配先に選ばれるには、特定の適格基準を満たす必要があり、全てのノードに対して分配されるわけではありません。ここでは財団が保有するSOLをどのようにネットワークに分配するのか、その概要を解説します。

今回のデリゲーション戦略では、ある特定のノードがネットワーク管理に及ぼす影響力を相対的に小さくするためのものです。つまりネットワーク内で過半数以上の影響力をもつノードが悪意を持っていれば、ネットワークを停止することが可能になってしまうため、このリスクを避ける狙いがあります。財団がSOLをデリゲートする先には、すでにネットワーク上で大きな影響力を持っているノードは含まれません。この影響力のあるノードをソラナ財団は「セキュリティグループ」と呼び、ネットワーク上でステーキングされている総量の33%以上を占めるユニークのノードのことを指しています。

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出典:Announcing the Solana Foundation Delegation Strategy

上画像の青色棒グラフで示されているものがセキュリティグループの例です。こちらはあくまでもネットワーク内のバリデータ構成の例として挙げられているもので、実際にはこのような状態にはなっていません。仮にこのような状況になっていた場合は、上の2本の青棒グラフをセキュリティグループとして特定し、このグループ以外の適格ノードの数に基づいてソラナ財団が保有するSOL(当初は1億SOLに設定)を等分に分配します。

その結果、セキュリティグループ外のノードにデリゲートされているSOLの総量が増加するため、相対的にセキュリティグループがネットワーク内で占める割合が低下し、ネットワークの安全性をより高めることができます。この戦略の詳細やサンプル事例は公式ブログに記載されていますので、より詳しくその仕組みを知りたい方はこちらを参照ください。

分配先となる適格ノードの選定基準

ソラナネットワークは基本的にパーミッションレスのネットワークです。そのため誰もがソラナ財団の許可を必要とせずにバリデータを操作し、報酬を得ることができます。ただし、今回の戦略で示されたソラナ財団によるデリゲートを受けるには以下の基準を満たす必要があります。

    【前提条件】

  • ノード運営者はKYCをパスする必要があります
  • ソラナ財団の参加規約への同意、及び署名をする必要があります
  • ノード運営者はTour de SOLインセンティブテストネットプログラムの少なくとも1つのフルステージ(およそ1ヶ月)に参加する必要があります。※参加後にソラナのメインネットベータ上のデリゲーションプログラムに参加する資格が与えられます
  • メインネットベータでの資格を持つバリデータは、Tour de SOLノードをテストネットからメインネットベータに移行するか、Tour de SOLに参加し続けて報酬を得て、メインネットベータ専用の第2ノードを立ち上げるかを選択することができます
    【技術要件】

  • サンプリングウィンドウ内の全ての有効ブロックについて90%以上の投票を行う
  • ブロックは、クラスタによって最大(32)の確認を受けているか、または受けているブロックよりも前のブロックである場合に有効とみなされます
  • 48時間移動平均で延滞率10%以下を維持すること
    ※ノードのルート・スロットがネットワーク・スーパーマジョリティのルート・スロットから256スロット以上遅れている場合、そのノードは延滞とみなされます。ノードが過去48時間のチェックで10%以上延滞した場合、そのノードはこの要件を満たしていないとみなされます
  • スケジュールされたリーダースロットの90%以上でブロックを提案すること
    ※まだ委任を受けておらず、現在のエポックのリーダースケジュールに含まれていないバリデータは、この基準から除外されます。財団のデリゲーションを受け、ノードがリーダースケジュールに入ると、この要件が適用されます。
  • 手数料率≤10%を保持

プログラムに新規参入したノードや、以上の基準を維持できなかったノードは、最低2回のリバランス期間(デリゲート除外期間として定義)の間、財団のデリゲーションを受ける資格がありません。

この期間中は、デリゲートされたすべてのノードとともに、ノードのパフォーマンスが引き続き監視されており、デリゲート除外期間全体にわたって上記基準を維持しなければなりません。この結果基準を十分に満たしている判断された場合に再度、ノードは次のリバランス期間に財団のデリゲーションを受けることが可能になります。 

参考資料:https://coinchoice.net/solana-foundation-stake-delegation-strategy/ 

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Source: 仮想通貨情報局

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