2020年、世界の暗号資産業界で急成長をとげた分野は、DeFi(分散型金融)以外にないだろう。それ故に、イーサリアムブロックチェーンがデジタル資産の世界で話題を集めている理由も明らかだ。
イーサリアムブロックチェーンのネイティブ通貨であるイーサリアム(ETH)は年初から266%上昇した。
一方、熟練した多くのデジタル資産投資家は投資ターゲットを分散させ、イーサリアムブロックチェーンからシェアを奪う可能性のある新興ブロックチェーンのトークンも購入する。
そのトークンの1つが、イーサリアムの共同創業者でもあるギャビン・ウッド(Gavin Wood)氏が共同創業したポルカドット(Polkadot)ブロックチェーンのトークン、「ドット(DOT)」だ。
ウッド氏は、イーサリアムブロックチェーンのスタートからわずか1年後の2016年に、ポルカドットの基となるプロジェクトのホワイトペーパーを作成した。ドットは8月中旬に取引を開始して以降、値を44%以上上昇させた。同期間、イーサリアムの価格上場は8%程度にとどまった。
「市場と投資家のドットに対する需要はきわめて強い」と投資会社KR1のマネージングディレクター、ケルト・ファン・シュレフェン(Keld van Schreven)氏は述べる。同社はポルカドットに投資している。
ネットワークが稼働する前の資金調達時の評価は3ドル程度だったが、「現在4ドル以上で取引されていることは非常に明るい材料だ」と同氏は言う。
パラチェーン
ブロックチェーン間の相互運用性を実現し、「プラットフォームのプラットフォーム」を目指すポルカドットの中核は、より洗練された設計によってイーサリアムよりも多くのトランザクションを処理できる「パラチェーン」というコンセプトだ。
パリティ・テクノロジーズ(Parity Technologies)の広報責任者、ピーター・モーリック(Peter Mauric)氏は、これは「パラレル・ブロックチェーン」の短縮形だと説明する。
「パラチェーンはシングル・ブロックチェーンよりも多くのトランザクションを処理できる。トランザクションが複数のコンピューターに分散されるためで、並列処理のようなもの」とモーリック氏は話す。
パリティ・テクノロジーズは、ポルカドットブロックチェーンの開発を支える重要な会社だ。ヨーロッパに本社を置き、オープンソースのポルカドットブロックチェーン向けにツールを開発している。
パリティはまた、ポルカドットを使ってブロックチェーンアプリ(Dapp=分散型アプリ)を作成するためのツール「サブストレート(Substrate)」も開発している。
「サブストレートには、パリティのコア開発者たちがイーサリアム1.0、ビットコイン、ジーキャッシュ(Zcash)、そして今はポルカドットの開発と立ち上げ、管理において学んだことがすべて詰め込まれている」(モーリック氏)
「サブストレートが、ブロックチェーンをゼロから開発するためにかかる膨大なコストをかけずに、ハイクオリティな開発チームが独自のブロックチェーンを開発できる解決策になることを願っている」
230のプロジェクトを注視
ポルカドットが実際に使われているプロジェクトには、2021年にラップドビットコイン(イーサリアムブロックチェーンで使えるビットコイン)の発行を行う「ポルカBTC(PolkaBTC)」をスタートさせるインターレイ(Interlay)がある。
他には、クロスチェーン流動性プロバイダーのイクィリブリアム(Equilibrium)があげられる。これはスマートコントラクト監査を手がけるクォントスタンプ(Quantstamp)が監査する最初のポルカドットプロジェクトとなる。
KR1のシュレフェン氏は、ポルカドット上で開発されている約230のプロジェクトを注視していると述べる。
ポルカドットの関係者を取材していると、彼らは多くの人が型にはめようとして使う「イーサリアム・キラー」という言葉を好んでいない。彼らの多くはポルカドットをイーサリアムのライバルではなく、エコシステム全体を補完するものと捉えている。
イーサリアムからの進歩か、ライバルか
「我々は依然としてイーサリアムを支持している。しかし、ポルカドットを、エコシステム全体からの自然な進歩の一種と捉えている」とシュレフェン氏は言う。
新しいブロックチェーンを生み出すことができるポルカドットの能力は、投資の観点から魅力的だとシュレフェン氏は話す。ポルカドットはその「白紙の状態」ゆえに、スケーラビリティとファイナリティ(決済完了性)、ガバナンスにおいて、まったく新しい機能を生み出すことができると考えている。
ここ数カ月の混雑や取引手数料の高騰が示しているように、ボトルネックやスループットがイーサリアムにとって大きな問題となっている。
そしてシュレフェン氏によると、イーサリアムのガバナンスは、リーダーであるヴィタリック・ブテリン(VItalik Buterin)氏を中心として確立しているように思えるという。一方、ポルカドットは、より厳格に体系化されたガバナンスの構築を目指している。
こうしたことによって、多くの開発者がポルカドットを採用する可能性があり、ポルカドットのパラチェーンは、次のレベルを切り拓くかもしれない。
「ポルカドットエコシステムが持つクロスチェーン要素が、経済の成長を生み出すだろう。明らかに、その一部はイーサリアムから奪うことになる」とシュレフェン氏は述べた。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/88429/
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Source: 仮想通貨情報局