ビットコインの価格が過去数日にわたり上昇した間、時価総額で最大の暗号資産は低いボラティリティ(価格変動)を維持した。コインメトリクス(Coin Metrics)によると8月下旬以降、30日ボラティリティは0.03以下にとどまり、180日ボラティリティは0.05から低下している。
同期間、ビットコインの価格は、9月に一時1万ドルまで下落した後、80%近く上昇している。
ビットコインが史上最高値を更新するとの見方が聞かれるなか、ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニア・コモディティストラテジスト、マイク・マグローン(Mike McGlone)氏は、投資家が利益確定の売りに動くと予想する。
また、マグローン氏は「機関投資家の参入の波はまだ始まったばかりで、ビットコインの未成熟さを相殺しつつ、上昇軌道を支えている」とした上で、記録的な高値での売りが入ったとしても、ビットコインの長期的な軌道を「少し減速させる」程度のものになると加えた。
過去の動きを繰り返すか
投資家が短期的な値動きをどう予想するかにかかわらず、ビットコインのボラティリティは近い将来、上昇する可能性が高いとアラメダリサーチ(Alameda Research)のトレーダー、サム・トラブッコ(Sam Trabucco)氏は述べた。
価格が大幅に上昇しているため、一部の投資家はビットコインを売却する可能性もある。データサイトのグラスノード(Glassnode)によると、利益が出る状態にあるビットコインのアドレス数は11月16日、98%を超えたという。これは2017年12月初旬以来の高水準だ。
グレイマター・キャピタル(Greymatter Capital)のパートナー、ジョセフ・トダロ(Joseph Todaro)氏は、「トレーダーは過去の価格動向を参考」にしており、前回の史上最高値の時の反応を繰り返す可能性が高いため、市場が史上最高値を更新すれば、おそらく大幅な売りを誘発するだろうと述べた。
トダロ氏によると、2016年にビットコインが当時の史上最高値に近づいた時は「かなりの売り圧力があった」という。このあと、ビットコインが2万ドルに近づくと同じ動きが起こり、その後、保ち合いとなった後、再び上昇の勢いを取り戻すと同氏は見ている。
前回の史上最高値は、一般の大きな関心をビットコインに集める転換点となったとスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)の共同創業者、カイル・デイビス(Kyle Davies)は言う。今回、仮に最高値を更新すれば、一般的なビットコインに対する関心は加速すると同氏は予想する。
ビットコインへの関心の高まりは、上昇のボラティリティをさらに引き起こす可能性があるとデイビス氏は話す。「上昇を阻むものはないだろう。新たな価格に落ち着くことになる」
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/88430/
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Source: 仮想通貨情報局