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ビットコインはゴールドより「100万倍優れている」と語る米上場企業CEO:マイクロストラテジー

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11月10日、米CoinDesk主催のオンラインカンファレンス「Bitcoin for Advisors」に登壇したマイクロストラテジーのマイケル・セイラー(Michael Saylor)CEOは、今年最大の暗号資産(仮想通貨)関連の話題に光をあてた。同社による4億2500万ドル(約450億円)相当のビットコイン購入だ。

大きな驚きを呼んだ同社の動きは、大手企業による初めての、かつ最大のビットコインへの大型投資となった。

米CoinDeskのチーフ・コンテンツ・オフィサー、マイケル・ケイシー(Michael Casey)との対談でセイラー氏は、マイクロストラテジーの思考プロセスを明らかにした。なぜ内部留保として現金を避けたのか、ゴールドはデジタル化が進む世界において価値の保存手段としての人気の地位を取り戻すことができるのかについて語った。

セイラー氏のシンプルな答えは「ゴールドは復活できない」だ。セイラー氏は、ビットコインが優位を獲得していると考えている。

ゴールドを貯め込むことは「価値保存の時代遅れなアプローチ」と同氏は述べた。ビットコインは「100万倍優れている」。

FRBによるドル増刷

セイラー氏によると、マイクロストラテジーのビットコインへの取り組みは、同社の5億ドル(約525億円)の現金資産がFRB(連邦準備制度理事会)によって食い物にされていることに気づいたことから始まったという。

緊急経済刺激策はアメリカの通貨供給を感謝祭のパレードの風船よりもはやく膨らませており、同社経営陣は内部留保を現金から別のものに移行させるしかないと感じた。

「我々は資金を守ろうとしている。現金の購買力は急速に低下している」

ここ10年ほど、M2──現金、当座預金口座と普通預金口座、定期預金証書、MMF(マネーマーケットファンド)の合計──の供給量は5.5%と控えめに成長したとセイラー氏は指摘した。

「企業の資金戦略を合理的に考えると、2011年から2020年までの購買力を維持するには、資本コストとして5.5%以上を確保しなければならない」

しかし新型コロナウイルス感染拡大が経済を低迷させ、その影響を抑えるために取られた対策がM2を20%増加させ、企業資金がその購買力を維持するためのハードルが上がった。「現金資産、あるいは世界中のあらゆる資金の資本コストは現在20%になる」とセイラー氏は述べた。

M2供給量
出典:Federal Reserve Bank of St. Louis

確かに、主要な消費者物価指数(食品とエネルギーを除く)で測るアメリカのインフレは2020年、短期的に下落した。しかしセイラー氏にとって、その指標は「意味がない」。

「インフレが食品とエネルギーを含まない市場バスケットだけを意味するのであれば、本質的に、決して上昇しない指標を定義したようなものだ」

セイラー氏はアルゼンチン、ブラジル、ベネズエラなどインフレ傾向のある国々の現金保有者について語った。彼らは通貨供給が拡大した時に購買力が打撃を受けることを知り過ぎている。

「ヨーロッパやアメリカに住んでいるならどうか? 明確ではなかったが、明確にする必要がある。私は皆は理解するだろうと考えている」

ビットコインへの転換

ドルはマイクロストラテジーの内部留保の行き先ではないと確信して、セイラー氏と同社幹部は「有形な」代替資産を広く探し始めた。

「不動産、債券、株式、貴金属、デリバティブ、暗号資産を順に検討する必要があった」

その中で貴金属、特にゴールドは魅力的な価値の保存手段、希少資産、安全資産として世界中で長く認識されていた。だがセイラー氏にとってはそうではなかった。まず、ゴールドは希少という認識に同氏は異議を唱えた。

「ゴールドは最も豊富ではないコモディティ。だが、ゴールドはまだ産出可能だ」

セイラー氏は、同氏がゴールドの採掘者と投資家の利害の対立と呼ぶものも大いに懸念していた。つまり、採掘者はゴールドを採掘して市場に供給することで利益を得ようとし、ゴールド投資家は希少な状態が続き、価格が上昇することを望んでいる。

「ゴールド採掘者はゴールド保有者の敵。彼らはあなたが保有している価値を破壊しようとしている。味方ではない」

セイラー氏は、ゴールド市場のさらに大きな問題も予測している。投資家がビットコインに逃げることだ。

今はまだ気づいていないとしても、ゴールド投資家はいずれ、ビットコインのためにすすんでゴールドを手放すとセイラー氏は考えている。仮定の話ではない。時期の問題だ。

「創造力に富むアイデアに反対したり、人々はこの先10年、怠惰で無知だろうと考えることは、良いことではない。その可能性は低い」

ビットコインは唯一

先日のアメリカ大統領選挙の結果にかかわらず、FRBの政策は株価を持ち上げ続けるだろうというアナリストの予測を引用しつつ、セイラー氏は「最も攻撃的な財政拡大」が待っているだろうと述べた。

そのため投資家は、アップルからアマゾンまで巨大IT企業の優良株を新しい安全資産として扱い続けるだろう。「投資家は必死になってわらにすがっている」。だがこれらの資産はすべて、セイラー氏が価値を失ってきていると考える法定通貨に依存している。

「企業が財政拡大のスピードよりもはやく株価を上げるか、粗利益を増やすことができない限り、株式は長期的に優れた価値の保存手段ではない」

セイラー氏は、そうした株価上昇を達成できるのは独占的な企業だけだろうと予測している。だが、政治家はそれらの企業にいつまでもそのパワーを行使させることはないとセイラー氏は述べた。

「最終的には、基本的な土台が法定通貨に結びついていない、増刷不可能なものを見つけなければならない。今、見つけられる唯一のものがビットコインだ」

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/87484/ 

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Source: 仮想通貨情報局

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