インフレがやってくるのは時間の問題なのだろうか。
FRB(連邦準備制度理事会)は今年、すでに3兆ドル(約315兆円)のドル紙幣を増刷している。経済を復活させるため、ドルの購買力を下げることに専念している。インフレは、国家が借金を抱えて金利がゼロに切り下げられた時に発生することが一般的だ。
「ある程度のインフレを経験する可能性はあるだろう」と発言したのは、FRBを構成する12の連邦準備銀行の一つ、セントルイス連邦準備銀行のジェームズ・ブラード総裁だ。
多くの暗号資産(仮想通貨)投資家は、ビットコインがインフレに対するリスクヘッジとなり、持ち運びしやすい代替品になり得ると信じている。
ビットコインのドミナンスは低下
インフレのリスクヘッジとしてのビットコインというストーリーは、ビットコインにとって、ますます説得力のある投資ストーリーとなっているようだ。だが多くの「ビットコイン至上主義者」が主張しているように、ビットコインは必ずしも、永久的に最も支配的なデジタル資産である必要はない。
データサイトのCoinMarketCapによると、ビットコインの「ドミナンス」──ビットコインの時価総額をすべてのデジタル資産の時価総額で割った数値──は先週、今年初めの68%から57%に低下した。
主な要因はもちろん、イーサリアム(ETH)だ。イーサリアムブロックチェーンは今年、急成長を続けるDeFi(分散型金融)の主要な舞台として爆発的な活況を見せている。イーサリアムの時価総額は、年初は暗号資産全体の約6.8%だったが、現在は約12%まで膨らんだ。
「ビットコイン『至上主義者』とイーサリアム愛好家とのライバル関係は今年、ますます目立ってきている。双方はそれぞれが最も説得力のあるストーリーを主張している」と市場分析会社デルファイ・デジタル(Delphi Ditital)の共同創業者、ケビン・ケリー(Kevin Kelly)氏は今月のレポートに書いている。
そしてケリー氏によると、最近ではイーサリアムは「『デジタルゴールド』に追いつきつつある」という。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/81125/
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Source: 仮想通貨情報局