石油収入を運用するノルウェー政府年金基金は世界の全株式の1.4%を含む1兆ドル以上の資産を保有する巨大投資ファンドだ。世界最大のソブリン・ウェルス・ファンドとして知られている。
アーケイン・リサーチが9月19日に発表したレポートによると、ノルウェー政府年金基金はナスダック上場企業のマイクロストラテジーの1.51%の株式を保有。間接的に577.6BTCを保有していることがわかった。これによってノルウェー政府年金基金のビットコインのポートフォリオは約630万ドル(約6億5800万円)となる。レポートではマイクロストラテジーへのエクスポージャーに加え、他の投資による間接的なビットコインを保有していることもありうるとしている。
マイクロストラテジーの創業者、マイケル・セイラー氏は最近のツイートで、同社が保有するBTCを38250BTCまで増加したことを明らかにしている。
さらにアーケイン・リサーチのレポートでは、大手資産運用企業のブラックロック・ファンド・アドバイザーズと、バンガード・グループもマイクロストラテジーの株式をそれぞれ、15.24%(5829.30BTC)、11.72%(4482.90BTC)を保有していることを指摘。コインテレグラフはこれまでにもマイクロストラテジーの筆頭株主であるブラックロック社が間接的にビットコインを保有していることを報じてきた。
(出典:アーケイン・リサーチ)
バンガード・グループは、2020年1月31日時点で、世界の運用資産残高(AUM)が約6.2兆ドル(約647兆円)の米資産運用会社。世界最大手の投資信託を提供する企業であり、上場投資信託(ETF)ではブラックロック社のiシェアーズに次ぐ、世界第2位の規模を誇る。ブラックロック社のAUMは7.3兆ドル(約762兆円)だ。
マイクロストラテジーはビットコインへの大胆な投資計画を発表したことで、ここ数日、話題になっている。仮想通貨分野に参入する新たな機関投資家として、同社は8月に2億5000万ドルで21454BTCを購入。9月にはさらに16796BTCを1億7500ドルで購入した。
マイクロストラテジーのセイラーCEOはこのほど、ビットコイン支持者であるモルガンクリーク・デジタル共同創設者のアンソニー・ポンプリアーノ氏(通称ポンプ)のポッドキャストに出演し、以前はビットコインに懐疑的な見方だったが、それが変化していったと語っている。
セイラーCEOは、ビットコイン購入を決断するに至ったいくつかの要因について、政府の金融緩和策により、法定通貨の実質価値が低下する恐れにも言及。「とりわけ、COVID-19によって引き起こされた経済および公衆衛生上の危機、世界中で採用されている量的緩和を含む前例のない政府の金融刺激策、およびグローバルな政治的・経済的不確実性」があると話している。
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Source: 仮想通貨情報局