北欧最大のエネルギー企業のエクイノール(Equinor)が、油田から発生する余剰ガス(フレアガス)の削減に暗号資産(仮想通貨)のマイニングを利用する計画を進める。アーケーン・リサーチ(Arcane Research)が8月28日に入手したエクイノールのイントラネットの画像で明らかになった。
エクイノールは新たな戦略的パートナーシップを通じて、米コロラド州デンバーのクルーソー・エネルギー・システム(Crusoe Energy System)が開発した技術を導入する。
クルーソーは油田のフレアガスを回収して電力を発電し、数百台のビットコイン・マイニング機器を稼働させている。取り組みは、エクイノールがノースダコタ州で操業しているバッケン油田でのフレアガスが対象だ。
ウィンウィンの代替案
「これまで、フレアガス排出を削減するための選択肢は、新たなインフラ開発や油田の閉鎖など、コストのかかる方策に限られてきた」とエクイノールの社内メモには書かれていた。クルーソーの技術は「エネルギー生産者と投資家の双方にウィンウィンの代替案を提供する」
エクイノールの持続可能性担当マネージャー、ライオネル・リベリオ氏は、「暗号資産のマイニングには、コンピューターを動かすために大量の電力が必要となる」とした上で、「フレアガスを排出すると、価値ある資産が無駄になるとともに、二酸化炭素が大気中に排出される。これらの相反する悩みを結びつけることで、マーケティングコストを使わずに双方のニーズを満たすことができる」とコメントした。
クルーソーは昨年12月に、フレアガス削減ソリューションの事業拡大を図るため、7000万ドルの資金調達を発表。調達ラウンドはベイン・キャピタル(Bain Capital)が主導し、ファウンダーズ・ファンド(Founders Fund)、ウィンクルボス・キャピタル(Winklevoss Capital)、ポリチェーン・キャピタル(Polychain Capital)が参加した。
エクイノールと提携する以前にも、クルーソーはコロラド州、ワイオミング州、モンタナ州などでフレアガスを利用したビットコインのマイニングを運営していた。
エクイノールは、ノルウェーに拠点を置く国営の多国籍企業で、世界で11番目の規模を誇る石油・ガス企業だ。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/77250/
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Source: 仮想通貨情報局