リサーチ企業スキュー(Skew)によると、イーサリアムとビットコインの3カ月アット・ザ・マネー・インプライド・ボラティリティのスプレッド(差)は29%まで上昇し、2月23日以来の高水準となった。
インプライド・ボラティリティは、オプション市場の価格を使って計算され、原資産の価格変動の可能性についての市場の予想を表す指標。一般に市場のリスクを表す指標と考えられている。
この2つの暗号資産(仮想通貨)のボラティリティ(価格変動)の差を表すこの指標は、2カ月でマイナス2.4%から29%に上昇した。
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大きな価格変動の可能性──必ずしも上昇するわけではない
ボラティリティ・スプレッドの急上昇は、投資家は次の四半期、ビットコインよりもイーサリアムの方が大きな値動きになると考えていることを示している。
「投資家はDeFi(分散型金融)に注目しており、イーサリアム価格は大きく変動する可能性があると考えている」とスキューのエマニュエル・ゴー(Emmanuel Goh)CEOは述べた。
だがインプライド・ボラティリティは、次の大きな動きの方向については何も教えてくれない。そのため、イーサリアムとビットコインのボラティリティ・スプレッドの上昇を強気の価格シグナルと考えてはいけない。
イーサリアムはこの4週間、大きな価格変動を見せている。イーサリアムとビットコインの3カ月リアライズド・ボラティリティのスプレッドは、7月20日に5.7%で底を打ち、現在は19%と6月11日以来の高水準となった。
リアライズド、あるいはヒストリカル・プライス・ボラティリティは、実際の価格変動から算出した指標のこと。
CoinDesk 20によると、ビットコイン価格は年初から64%上昇した。一方、イーサリアムは200%以上、値を上げている。
情報サイトdefipulse.comによると、DeFiプラットフォームにロックされている暗号資産の総額は70億ドルに迫りつつあり、年初から10%増加している。DeFiプラットフォームのほとんどはイーサリアムブロックチェーンをベースにしている。
イーサリアムの平均取引コストは今月初めに6ドルを超え、過去最高を記録、ネットワークの混雑を示している。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/76398/
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Source: 仮想通貨情報局