ビットコイン(BTC)マイニング企業のライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain)とハイブ・ブロックチェーン(Hive Blockchain)の株価は、年初来でライオットはほぼ倍増し、ハイブは3倍近くになり、好調なパフォーマンスを示している。
ただ、すべてのマイニング企業が順調に進んでいるわけではない。カナン(Canaan)は1月から70%近く下落しており、Hut 8とDMGブロックチェーン(DMG Blockchain)は年初来からわずかに上昇しているのみだ。
マイニング企業の株価とビットコイン
ビットコインは年初の7,200ドルから9,100ドルまで約26%上昇しているが、いくつかのマイニング企業のパフォーマンスはBTCを上回っている。
ハイブ・ブロックチェーンは今年、劇的な上昇を見せ、2020年の年初(0.066ドル)から2月中旬(0.345ドル)までに420%以上の上昇となった。その後、新型コロナウィルスによる経済的影響を受け、ハイブの株価は0.118ドルまで急落。しかし、その後ハイブがマイニング能力を倍増したことで、5月中旬までに0.33ドルを伺うまで株価回復している。
出典: Google HIVE/CAD 2020 YTD
その後、ハイブの株価は0.228ドルまで下落している。
ライオット・ブロックチェーンの株価は、2020年はじめに1.22ドルだったが、2月中旬までに1.60ドルまで回復し、その1ヶ月後には0.65ドルまで急落した。しかし、ライオット株は強力な回復力を見せ、6月10日には3.10ドルまで上昇した。ライオット株は足元では2.29ドルとなっている。
出典: Google RIOT/CAD 2020 YTD
ライオット株の株価は、第1四半期にマイニング収入が前年比で700%増加した。ビットコインの半減期後、同社はハッシュレートを倍増させる計画を発表しており、これが株価を押し上げた可能性がある。
ライオットはまた、新型コロナによる混乱に直面後、マイニング企業のコインミント(Coinmint)と契約して、ハッシュレートを拡張させている。
カナンの株価は2020年に下落
しかし、ライオットとハイブといったマイニング企業の株価上昇が、すべてに当てはまるわけではない。これまでのところ、カナンの株価のパフォーマンスは振るわない状況だ。
カナンは20年初めの株価が6.02ドルだったが、2月中旬までにその価格が約25%下落。その後、突然急騰したことで8.04ドルまで上昇した。しかし、3月中旬までに2.81ドルまで急落した。
出典: Google Canaan/USD 2020 YTD
その後、6ドルに向けて上昇していたが、5月14日以降、カナンの株価は3分の2以上が失われ、現在は1.82ドルで取引されている。
Hut 8とDMGブロックチェーンは、価格は激しく変動したものの、足元では年初の株価と比較するとほぼブレイクイーブンのところにある。Hut 8とDMGはともに2月に60%以上の急騰を見せたが、その後3月中旬以降に価格が急落し、足元では1月とほぼ同じ水準にある。
出典: Google HUT/CAD 2020 YTD
出典: Google DMGI/CAD 2020 YTD
Source: 仮想通貨情報局