仮想通貨（暗号資産）ビットコイン（BTC）のマイナーたちは、過去7日間でビットコイン売却を控えているようだ。あと4日に迫ったビットコイン半減期の後に、ビットコイン価格が上昇することを予想していることを意味していると考えられる。
今回の半減期では、ブロックを作成するマイナーに対する報酬が12.5BTCから6.25BTCに半減される。需給の関係が変わることから、ビットコインの価格に対してポジティブと見るのが一般的だが、すでに半減期の効果を織り込んでいるという見方も出ている。
ビットコインのインフレ率が、米連邦準備理事会（FRB）がターゲットに掲げるインフレ率2％を下回ることが大きいという見解も出ている。
マイナーのビットコイン集積
バイトツリーによると、過去1週間でマイナーは約1067ビットコインを保有した。一見したところ、マイナーによるビットコイン保有はポジティブに見えるが、実際はそうではない。
とりわけ大手のビットコインマイナーは、プロのトレーダーやアナリストと洗練されたビットコインの管理運営を行う。マーケットの流動性や心理を常にチェックして、流動性が低いと判断すれば売却を控える。
マーケットに十分な需要がない時、突然のビットコイン大量売却は突然の価格下落につながる。
一般的に、マイナーが費用を賄うためにビットコインを売らずに持っておくことは楽観的には見られない。しかし、バイビットツリーのレポートによると、今回はマイナーはビットコイン価格が半減期後に上がることを予期しているかもしれない。バイビットツリーの共同創業者兼会長のチャーリー・モリス氏は、次のようにコメントした。
「我々はいつもなら弱気に見るのだが、最近の価格高騰から鑑みるに、今回はそうではない。このため、我々はマイナーも半減期後の価格が高くなると考えていると予想できる」
ビットコイン価格は、来週火曜日の半減期前に6000ドルから7000ドルを上回る水準を維持している。もしビットコインが3月の暴落から8000ドルから9000ドルの水準を回復しなければ、エネルギー効率の悪い小規模なマイナーは一時的な閉鎖に追い込まれていただろう。
トレードブロックは、半減期後のマイニングの損益分岐点は1万2000ドルから1万5000ドルになると予想。マイナーたちは、ビットコイン価格が1万2000ドルから1万5000ドルのレンジまで上昇すると予想しているかもしれない。
（マイニングの計算力を示すハッシュレートも急上昇している）
過去のビットコイン半減期から読み解く
2012年11月のビットコイン半減期の後、ビットコインは次の半減期である2016年7月までに10ドルから704ドルまで上昇。実に6940％のプラスだった。2016年7月から現在まで、ビットコインは1249％上昇している。
ビットコインの歴史的なパフォーマンスを踏まえ、パンテラキャピタルのダン・モアヘッドCEOは、ビットコインが2021年の半ばまでに11万5000ドルまで上昇すると予測している。
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Source: 仮想通貨情報局