リブラはその規模を縮小したと言えるかもしれないが、フェイスブックはリブラに取り組むチームを大幅に拡大している。
フェイスブックは、リブラの保管・送金用ウォレットの開発を担う子会社カリブラ(Calibra)の人員として50人を採用しようとしている。50人はダブリンにあるオフィスで2020年末までに業務を開始する。このニュースは4月20日、アイリッシュ・タイムズ(Irish Times)が先に報じた。
カリブラの広報担当者は、ダブリンでの新規採用者は規制当局と連携する新しいコンプライアンスチームとウォレットの詐欺防止プログラムに取り組む専門家チームとCoinDeskに語った。
クレーム対応の新たなカスタマーサービスチームも設立される──これはプロジェクトがローンチに向けて準備を進めているサインだ。
カリブラのサポートチームを拡大
「我々は、カリブラ・ウォレット(Calibra Wallet)をサポートするチームを拡大するために、詐欺、コンプライアンス、従業員管理、カスタマーケアの専門家を積極的に採用している」とカリブラの運用責任者ローラ・モーガン・ウォルシュ(Laura Morgan Walsh)氏は語った。
「ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)は解決できる問題であると考えており、チームに加わってくれる多くの熱心なプロフェッショナルを求めている」
フェイスブックが初めてアイルランドに進出したのは2009年に遡る。同国の低い法人税を理由に、首都ダブリンにヨーロッパ本社を設立した。ヨーロッパ本社であることに加えて、アイルランドオフィスの大半は、中東やアフリカを含む地域のインフラエンジニアリングといったグローバルプロジェクトにも取り組んでいる。
アイルランドの従業員、30人から5000人
2009年以降、フェイスブックとそのパートナー企業がアイルランドで雇用した従業員数は、30人から5000人を超えるまでに膨れ上がっている。今回のカリブラの取り組みは、アイルランドでの人員を2020年末までに最大7000人に増加させる新たな採用活動の一環だ。
4月20日に伝えられたこのニュースは、スイスに拠点を置くリブラ協会(Libra Association)が、政府や中央銀行への譲歩のために野心的プロジェクトの規模を縮小すると述べてから1週間もしないうちに伝えられた。
法定通貨のバスケットに裏付けられた単一の暗号資産(仮想通貨)に代わり、新たな設計では、米ドルやユーロなどの異なる法定通貨にそれぞれ裏付けられた複数のリブラがローンチされる。
フェイスブックの子会社だが、リブラ協会からは独立しているカリブラは、すでにカリフォルニア州メンロパークの本社での26人の求人を行っている。この採用枠の大半は開発者、バックエンドスタッフ、規制遵守に精通した人たち向けだ。
リンクトインの採用情報によると、これらの採用情報の一部は1カ月以上掲載されているにもかかわらず、その多くには1〜2名しか応募していない。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/54007/
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Source: 仮想通貨情報局