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金(ゴールド)市場が教えてくれること──経済危機の今、ビットコインの行方をどう読むべきか

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「ビットコインの先輩」として金を見る

ビットコインを中心に形成される経済圏が、コロナウイルスの世界的な感染拡大にどのような反応を示すのか。

それを見通すことは簡単ではないが、一つの参考として注目される資産がある。金(ゴールド)だ。

ビットコインは「デジタル・ゴールド」だとなぞらえられてきた。ビットコインの発行は少量で推移し、2100万というハードキャップ(上限枚数)があることが理由である。

3月23日にFRB(米連邦準備制度理事会)が「必要な量の国債と住宅ローン担保証券を買い続ける」無制限の量的緩和を行うニュースを受け、ビットコインと金はどちらも値上がりした。FRBがCOVID-19に打ち勝とうとする中、供給という観点から見ると、どちらの資産も大差はない。

こうした政策によるインフレや、無制限の供給が米ドルの価値を低下させる状況が懸念される中、金という存在について再考してみよう。

金の価値はどのように決まるのか

金を基盤とした貨幣の価値は人工的にインフレすることはないと、ミーゼス研究所のオーストリア人エコノミスト、マーク・ソーントン(Mark Thornton)氏はCoinDeskに対して語る(しかし、主流エコノミストらは、中央銀行が金融崩壊時に使用できる手段がずっと少なくなるという懸念を持っている)。

他の市場と同様、金の価値は供給と需要によって決まるが、年間供給量には自然の制約があるのだ。平均で、1年に採掘される金の量は、金の既存供給量の約2%となっている。

金の価格はここ数年、上昇してきたが、その主要因は金価格が米ドル建てだからだと、ソーントン氏は説明する。市場におけるドルの量が増えるに従い、金の価格も上昇する。

さらに、安全な避難先資産である金は、現在のような有事におけるインフレに対するヘッジとして機能する。メッサーリ(Messari)の共同創業者、ダン・マクアードル(Dan McArdle)氏のようなビットコイン支持者は、長い目で見ればビットコインの保守的な性質が金に類似した長期的価値をもたらすと信じている。

ソーントン氏のようなオーストリアのエコノミストにとって金の価値とは、オーストリア学派の祖カール・メンガー(Carl Menger)が『経済学原理』(1871年)で最初に提案した経済理論に求められる。簡単にまとめると、メンガーは開かれた市場において売買価格を社会が形成する一方で、皆は主観的に価値を決定すると述べた。

金の価値は、特に不況や金融危機の際に、価値の保存手段として使われ続けられている点に分かりやすく示されている。

「金が供給されるスケジュールは、比較的安定している。供給される金の量は、金に対する需要とその価格に対する反応である」とソーントン氏は述べた。

金を基盤とした経済と、現在の経済

金を基盤とした経済は、現在の我々の経済とはどのように異なるのだろうか。貴金属カストディアン、ゴールドマネー(Goldmoney)の共同創業者であるロイ・セバグ(Roy Sebag)氏はCoinDeskにメールで次のように回答した。

金を基盤とした経済では、安定したお金の供給が、大量の企業債務の累積を困難にし、2008年のような金融危機(リーマンショック)の危険性を抑制する。そして、現在のシステムよりも更に効率的に経済全体に富を分配することに資すると、セバグ氏は指摘した。

法定通貨を基盤とするシステムは、企業の破綻に備えるため通貨をインフレされることが特徴的だが、企業があまりに多くの借金を抱えることになってしまうという(航空会社が好調時に、サービスに投資する代わりに自社株買いをするという、一部でモラルハザートと呼ばれる事例を考えてみて欲しい)。セバグ氏は、自身の主張の論点は、ボーイング(Boeing)など企業の保護を伴う数兆ドル規模の経済刺激策を検討する米議会に見ることができるという。

次に、人々が長期的に経済計画を立てることができるとしたら、経済が混乱に陥るたびに退職者が不安定な立場に立たされることはなくなる。不況時、高齢者は打撃を受けるのではなく、経済を促進するとまでセバグ氏は主張する。

金と利率

金(ゴールド)による経済は、ある重要な指標によって将来に向けた計画の設計を可能にするとセバグ氏は述べる。利率だ。

歴史的に、政府が介入しない場合の自然の利率は約5%であったとセバグ氏は指摘する。中央銀行による利率と比べた際、6カ月後に自分の資産がどれくらいの価値があるのか分からないと、将来の計画を立てるのは難しくなる。

「利率の操作や税金などが無い、金(ゴールド)を基盤とした経済の場合、人々はずっと多くの貯蓄を持ち、負債はずっと少なくなる。しかし現在、FRBと紙幣のインフレがある中では、貯蓄はほとんどなく、負債は膨大だ」とソーントン氏は語った。 

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/45461/ 

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Source: 仮想通貨情報局

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