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フィリピンの大手銀行CEO、新型コロナの影響で銀行がデジタル通貨にシフトすると予測

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フィリピンの大手銀行ユニオンバンクの社長兼CEOを務めるエドウィン・バウティスタ氏が、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、銀行は現金から離れデジタル通貨にシフトしていくだろうと予測した。ユーロマネーが4月3日に報じた

バウティスタ氏は、パンデミックの影響でオンラインバンキングの需要が高まり、銀行はデジタル化戦略の見直しを迫られていると指摘した。「確かに、このパンデミックにより、すべての銀行が今すぐデジタル化に取り組む必要性が高まっている」と述べたそうだ。

さらに、(フィリピンは7000以上の島で構成される島国であるため、)中央銀行が銀行やATM(自動預け払い機)に対して紙幣・硬貨を供給することに失敗した場合、現金の終焉が始まるとして次のように予測した。

「重要な認識のひとつは、混乱が長引くほど従来のキャッシュ・サプライチェーンが弱まることだ。銀行はデジタル通貨と(従来の)通貨、二次元バーコード、そして場合によっては仮想通貨やデジタルトークンのテスト・開発・導入に関してより柔軟になると期待している」

バウティスタ氏は、「この機器は、デジタルへの移行を急速に加速させるだろう」と指摘し、「銀行にとっては途方もない新たなチャンスとなっている」と述べたという。

ユニオンバンクによるブロックチェーン実験

2019年7月、ユニオンバンクは、支払い(ペイメント)に特化したフィリピンペソ立てのステーブルコイン「PHX」を公開したと報じられた。7000以上の島々で構成されるフィリピン内で銀行間や個人間の支払いを円滑化させる狙いだ。「安定した価値の保存、取引の媒介として機能するよう構築されており、独自に執行するロジックを備えるプログラム可能なトークン」としている。

またユニオンバンクは同月、ブロックチェーン基盤システムを介した、フィリピンからシンガポールへのクロスボーダー送金の実験に成功したと発表した。同プロジェクトは、農村部の銀行をフィリピンの主要金融ネットワークに接続することで、銀行口座を持たない数百万人のフィリピン人が金融サービスを利用できるようにすることを目指しているそうだ。コンセンシスの「カレイド(Kaleido)」プラットフォームを基盤とする金融ネットワーク「i2i」、仮想通貨イーサリアム基盤の国際決済ソリューション「アダーラ(Adhara)」プラットフォームを組み合わせ利用したという。 

参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/unionbank-head-foresees-the-end-of-physical-cash 

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Source: 仮想通貨情報局

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