FRB(連邦準備制度理事会)は3月15日、1%の金利引下げを決定し、フェデラルファンド(FF)の目標金利、いわゆる政策金利は0〜0.25%となる。1%もの引き下げは、通常の4倍以上のものとなった。
FRBのゼロ金利政策への復帰は、新型コロナウイルスの脅威がアメリカ経済と世界経済に重くのしかかっているため。数日前には連邦公開市場委員会(FOMC)の会合が開かれた。
金利がこのレベルまで引き下げられたのは2008年12月以来、その後、7年間にわたって据え置かれた。FRBによる金利引下げが始まる前、2018年までに金利は2.5%まで上昇した。わずか2週間前に1〜1.25%に引き下げられたばかりだった。
「新型コロナウイルスの流行はアメリカをはじめ多くの国々のコミュニティに打撃を与え、経済活動を混乱させている」とFOMCは声明で述べた。
「世界の金融環境もきわめて大きな影響を受けている。さまざまなデータは、アメリカ経済は強い足もとの上でこの困難な時期に入ったことを示した」
FOMCの1人の委員以外は金利引下げに賛成した。唯一反対したクリーブランド連銀のメスター(Mester)総裁は金利引下げのアイデアには同意したものの、もう少し大きな0.5〜0.75%を望んだ。
金利引下げに加えて、5000億ドルの米国債と2000億ドルの住宅ローン担保証券(MBS)の購入も決定した。
これは、銀行のバランスシートから負債を取り除き、代わりに貸し出し可能な現金を置くことで、経済により多くのドルを注入する効果がある。また金利の引き下げにもつながる。つまり、今回のような大量購入によって国債の価格は上昇し、利回りは低下する。
事実上、これは「QE4」、すなわち10年以上前の世界経済危機以来のFRBによる4回目の量的緩和となった。
これにより、FRBの総資産は過去最高の5兆ドルに達する。
先週、FRBは3カ月にわたる総額1兆5000億ドルの短期金融市場への供給も発表している。
金利引下げのニュースでビットコイン価格は浮上。FRBの発表から1時間も経たないうちに7.7%上昇し、5182.70ドルから5582.62ドルとなった。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/44392/
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Source: 仮想通貨情報局