2017年をピークとして暗号通貨の投資商品として一般の関心は低くなっているということに多くの人は異論はないでしょう。
ビットコインは、2019年の1年間で見ても100%以上上昇しており、これだけ見れば凄まじく高いパフォーマンスですが、依然特に日本国内の個人投資家の関心は低いです。既にどんなコインを買っても儲かるというような状況ではなくなっており、そのような形でのバブルは恐らくもう二度とないでしょう。
市場の効率化とBTCドミナンスが上昇、チャンス減少
2019年にはデリバティブ市場の発達、カウンターパーティリスクの減少と流動性を背景にした裁定取引者の増加により市場の効率化が進みました。この場合の効率化とは、マーケットの価格差などをはじめとした非合理的な価格が放置されていない状態のことを指します。トレーダーにとっては裁定機会を食い尽くしたとも同義であり、利益を出すチャンスが減少したとも言えます。
また、前述の通り、アルトコインの価格は思わしくないです。暗号通貨市場全体ではビットコインのドミナンスが上昇しており、2018年の年始には40%程度であったドミナンスが、2020年には60-70%で推移しています。これはアルトコインやトークンの投資機会は減っており、その正しい投資選択とリスクコントロールが求められていることを意味します。つまるところやはり総合して暗号通貨で稼ぐことの難易度が上がっていることは認めざるを得ません。
2020年、暗号通貨のマーケットで利益をあげるには?
これから暗号通貨のマーケットで利益を獲得するとしたら、デリバティブとトークン分析の2つがポイントではないかと考えています。効率化したスポットマーケットを背景に2019年は多くのデリバティブ市場が立ち上がりました。
暗号通貨のデリバティブ市場は、スポット市場と比べて、まだ新規性が高く非効率です。単純に市場ごとの金利が違うなどだけでなく、暗号通貨特有のステーキングやDeFi(分散型金融)、Ethereum 2.0を活用した裁定機会が数多くあるでしょう。例えばステーキングなどではステーキングイールドの報酬と、先物で売却ポジションの構築・維持コストの裁定機会の発見などが考えられます。
もう一つはトークンを分析して投資することです。何が機能して価値が高まりやすいトークンかを分析することが十分に投資判断に活かせるマーケットになりつつあります。この分析手法は2020年にかなり洗練されると筆者は予想しています。
低いリスクで高い期待値の投資を行う優れた投資家はマーケットの非効率性を見出すものであり、それは暗号通貨市場においても変わりありません。参考になれば幸いです。
参考資料:https://coinchoice.net/how-to-make-profit-by-cryptocurrency-2020-market_202002/
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Source: 仮想通貨情報局