Bitcoin.comのロジャー・バーCEOとメイト・トーカイCOOが、仮想通貨を担保にした現金借入を可能にする「マネートークン」の顧問に就任した。
「マネートークン」が仮想通貨市場に与える影響のポテンシャルは大きい。仮想通貨を担保に現金を借りることができれば、現金が必要な時に仮想通貨を売る必要がなくなる。そうなると一度「仮想通貨化」されたマネーは、二度と現金の世界に戻ってこなくなる可能性がある。特に仮想通貨の上昇相場では重宝されそうなサービスだ。
キャッシング可能金額は保有する仮想通貨価値の30~70%となっているので、相場の下落局面では証拠金を調整することで「ストップロス」を設定できるようになるようだ。
ロジャー・バー氏といえば「ビットコイン界のイエス・キリスト」と呼ばれ、最近ではビットコインキャッシュの普及活動に力をいれている。リップル、ビットペイ、クラーケン等にいち早く投資していたことでも知られる。
(参考記事「【ロジャー・バー氏独占インタビュー】ビットコインキャッシュがビットコインを超えるのは時間の問題」2018年12月20日)
Bitcoin.comを主催するバー氏と同社トーカイCOOが「マネートークン」に参画することは、ビットコインキャッシュのコミュニティを盛り上げることにつながる。ビットコインキャッシュを担保とした現金ローンも可能になり、BCH保有者が融資をうけやすくなるからだ。
また、ビットコインキャッシュ・コミュニティの力強さは有名で、彼らのサポートが得られれば「マネートークン」の実現しようとするエコシステムが強化され、プロダクトとしての魅力も増すだろう。
「マネートークン」を開発するのは欧米金融機関出身のチームで、ゴールドマンサックス、プルーデンシャル、シティバンク等での経験を活かしプロダクト開発に取り組んでいるようだ。実際、バー氏とともに「マネートークン」顧問に就任したトーカイCOOは同プロジェクトに関わることを決めた理由に「強いチーム」をあげている。さらに、「既存業界を変革するポテンシャル、発展性のあるビジネスモデル、仮想通貨コミュニティにとってもたらリアルな価値」等も魅力だったようだ。
仮想通貨を担保としたキャッシングサービスは考え方としては面白いが、課題となるのが各国の法規制だ。現実化するまでにまだ時間がかかると思われるが、今後も注目していきたい分野だ。
参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/roger-ver-joins-moneytoken-advistory-board
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Source: 仮想通貨情報局