フェイスブックの仮想通貨リブラのホワイトペーパーは、その内容が密かに更新されているという。リブラ協会から脱退した企業名などの修正だけでなく、初期投資家に支払われる配当に関する情報が削除されているそうだ。ジョージタウン大学法律センターのクリス・ブルーマー教授が12月10日、自身が創設した金融テクノロジー系非営利団体「フィンテックポリシー」のサイト上で発表した。
リザーブ資産に付与される利子の使用用途の変更
2019年6月に公開された最初のホワイトペーパー(LibraWhitePaper_en_US.pdf)では、リブラの裏付けとなるリザーブ資産(リブラリザーブ)に付与される利子でシステム経費をまかなうことで、低額の取引手数料を保証し、エコシステム立ち上げのため資金を提供した投資家(リブラ協会会員)に配当を支払い、普及と成長を後押しする旨が明記されていた。しかし記事掲載時点の最新版(LibraWhitePaper_en_US-Revised101319.pdf)では削除され、以下のようになった。
「リザーブ資産に付与される利子はシステムの経費をまかなうために使用します。これにより低額の取引手数料を保証し、さらなる普及と成長を後押しします」
(出典: リブラ協会「リブラ ホワイトペーパー」日本語版(LibraWhitePaper_ja_JP-1.pdf。作成日および更新日は2019年6月25日8時18分))
(出典: リブラ協会「リブラ ホワイトペーパー」日本語版(LibraWhitePaper_ja_JP_Revised101319.pdf。作成日2019年8月20日0時49分、更新日2019年10月14日5時6分))
配当の削除は、利益相反を軽減する
ブルーマー教授によると、配当に関する問題および文言の変更理由は、リブラ協会の会員と、リブラを購入・保有する消費者との間に利益相反が生じたためという。
リブラを一般的な消費者に普及させるには、リブラの裏付けとなるリザーブ資産は、価値が安定している必要がある。しかしリザーブ資産の利息から配当を支払うとしたことが、リブラ協会会員の利益最大化につなげやすいリスクの高い投資もリザーブ資産に組み込むインセンティブを生み出してしまった。
ブルーマー教授は、リブラの安定性を失わせる可能性があり、リブラに対する信頼が減じ普及が遅れかねないため、修正したのだろうと指摘した。
有価証券と分類されないよう削除した?
またブルーマー教授は、リブラが有価証券と分類されるリスクを最小限に抑えるため修正したという可能性も挙げた。
例えば、複数の米国議員がリブラほかステーブルコインを有価証券として分類するよう主張している。
しかしブルーマー教授はこれに否定的で、その理由としてリブラほかステーブルコインが価値の上昇を意図していない点を指摘した。
参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/libra-updates-white-paper-removes-dividends-for-libra-association
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Source: 仮想通貨情報局