★注目★[6709]明星電気[6050]イー・ガーディアン[6539]MS[6090]HMT他

さて、直近の監視している銘柄をご紹介していきます。

初めに紹介させて頂くのは、宇宙開発関連銘柄として注目される明星電気<6709>です。気象防災や宇宙防衛事業を展開する同社の11月1日発表の決算は、上方修正もあり赤字幅縮小で着地。モニタカメラやロケットカメラ等の受注増に加え、宇宙開発関連の物色を受け、決算後は大きく下値を切り上げております。また、同社の手掛ける水位計や河川における各種監視装置などからも、先の台風から連想される治水関連として需要増も今後あるのではと見方もある模様です。

2つ目の銘柄はMS-Japan<6539>です。弁護士や会計士などを中心とした人材派遣のプラットフォームを運営する同社は、新規登録者数の過去最高を更新し、11月7日の決算発表では堅調に増益で着地。チャート(日足)は上昇トレンドから25日線を上抜いたものの、上値が重い展開となっています。しかし、売り手市場である現在の労働市場は、同社にとっては好環境です。同社はPV数の増加が続く「Manegy」を中心に、コンテンツの収益機会や蓄積した人材の興味関心データを採用のマッチングへと活用しております。目先は調整継続となりそうですが、今後はM&Aを含む海外展開の期待もあり、底を打ったと確認できた折には拾ってみたいと監視しています。

3つ目の銘柄はイー・ガーディアン<6050>です。同社はIoTのセキュリティのコンサルティングやSNSの投稿監視などを手掛け、昨今では同社はスマートフォン決済の本人認証の案件が大きく収益を伸ばしております。11月5日の決算発表では増益着地で過去最高益更新の見通しとなっており、その内容を受けて週足レベルではしっかりとした反発相場へと入っている様子です。2018年4月の高値4825円から長らく調整に入っていた同社が一目均衡表（週足）の雲に入ってからどのように動くのかチェックしていきたいと見ています。

4つ目の銘柄は月極駐車場ポータルサイト「CarParking」の運営等の駐車場事業を手掛けるアズーム<3496>です。オフィスや商業施設、特にマンションの駐車場収益化は高齢化と修繕積立金不足により今後の需要は高まる見込みです。11月8日の決算では、20年9月期の経常利益が過去最高益更新の見通しを発表し、株価は急動意しました。ただ当日中の利益確定売りにより値を戻しましたが、翌日から下値を切り上げてきた事からも、反発に動いてきている事がわかります。引き続き下値を切り上げるか監視を続けております。

5つ目の銘柄はインフラ土木関連から建設等を手掛けるピーエス三菱<1871>です。11月5日の上方修正もあり、同月8日の決算は堅調に増益推移。国土強靭化関連に加え、東京五輪やリニア等、一通り新設需要のピークから2020年以降は、補修や点検等への需要転換が進むとの思惑もあります。8月から上昇トレンドへ乗ったチャートは、事前の上方修正もあり、出尽くしからか決算後で調整中です。ただし、中長期ではカジノのIR関連、東京五輪に際したインフラ補修等の受注増の思惑から反発を確認してから拾ってみたいと考えております。

最後の銘柄はがんや認知症などバイオマーカー探索のHMT<6090>です。精神疾患が社会問題化する現代、同社はうつ病バイオマーカーへの研究投資を強めています。9月19日には国際臨床検査事業を手掛けるJ-VPDとの業務提携を発表。9月24日にはカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)と共同研究契約を締結し、UCSFの患者群からうつ病のバイオマーカーとされるPEA測定の研究を進める方針との事です。赤字幅縮小で着地した11月8日の決算後も、底値圏で保ち合いが続きますが、業績改善傾向でもあり、それに準じる材料などが市場に伝わった折には保ち合いから上放れる可能性を見ています。

また、本日から監視する銘柄は以下の通りです。

[本日から監視する銘柄]