香港の証券規制当局は、「規制の差による真のリスク」に対抗するために、世界中の規制当局がフェイスブック(Facebook)のリブラ(Libra)に対し一枚岩の対応を行う必要があると述べた。
香港証券先物委員会(SFC)のトップであるアシュリー・アルダー(Ashley Alder)氏は2019年11月6日(現地時間)、香港フィンテック・ウィーク(Hong Kong Fintech week)でのスピーチにおいて、リブラやその他の巨大ハイテク企業「ビッグテック」のステーブルコインプロジェクトは、世界中で足並みの揃わない金融規制当局に深刻な脅威をもたらす、と述べた。
各国が国内のアンチマネーロンダリング法や消費者保護法を強化した際ではなく、そのような対応が一部の国に限られた場合にリスクが発生する、とアルダー氏は指摘した。
よりゆるやかな規制を持つ国家を求めて企業が厳格な規制のある法域から逃げていくという「規制逃れ」の脅威を説明して、アルダー氏は次のように述べた。
「小売ステーブルコインがある法域で、証券、支払いシステム、ファンド、取引プラットフォーム、その他のカテゴリー(またはこれらの組み合わせ)として承認された場合、ビッグテックプラットフォームの巨大なユーザーベースに乗っかれば、非常に素早く世界中に容易く広がる可能性があります」
リブラが一般の人々に意識されることによって、この分野における監視が強化されたことをアルダー氏は認めた。実際、中国、アメリカ、EU(欧州連合)の規制当局からの圧力がリブラプロジェクトの管理評議会であるリブラ協会(Libra Association)に痛手を与え、その正式発足を前にして複数の企業がプロジェクトから撤退した。
リブラ自体がどのように実施されるかや、そもそもローンチするかどうかに関わらず、その存在そのものが、仮想通貨分野に規制当局からの大いなる関心を引きつけた、とアルダー氏は指摘した。
「2018年、仮想通貨の世界は世界の金融システムにとってわずかな重要性しか持たないと見られていました。G20の実質的な金融規制部門である金融安定理事会(FSB=Financial Stability Board)は2018年、ビットコインなどのブロックチェーンの『通貨』は投資家保護の観点からは問題があるが、金融安定に著しいリスクをもたらすことはまだない、と結論づけました」とアルダー氏は述べ、次のように続けた。「しかしそこにフェイスブックのリブラか登場し、国際的な規制当局コミュニティーは、非常に迅速に体制を整えなければならなくなりました」
「しかしその将来の見通しとは関係なく、リブラプロジェクトは世界中の規制当局に、暗号資産に内在するチャンスとリスクをもっとしっかり検討するよう駆り立てたのです」
アルダー氏の今回の発言はまた、SFCによる仮想通貨取引所向けの更新された規制枠組みの公開に先立つものであった。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/26736/
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Source: 仮想通貨情報局