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麻生財務相の進退がポイント

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昨日の海外時間には、米長期金利が低下し、NYダウが下落したことに加え、ロシア疑惑に関して報告作成が開始される可能性が報じられたことから全般にドル売りが強まりました。

欧州時間序盤、特段の材料はありませんでしたが米長期金利が軟調だったことからドル売りがやや強まって、ドル円は106.40円台まで下落し、ユーロドルは1.2340付近まで上昇しました。しかしその後ユーロ売りが優勢となって、ユーロドルは1.2290付近まで、ユーロ円は130.90円台まで下落しました。その間ドル円は106.60円台まで反発しています。

NY時間にはいると、米長期金利が低下しNYダウが下落する中、ユーロの買戻しが優勢となって、ユーロドルは1.2330台まで、ユーロ円は131.30円台まで反発しました。その後「ロシア疑惑捜査に関して事情聴取が終了し、証言に基づく報告作成を開始する可能性がある」と報じられるとドル売りが優勢となって、ドル円は106.30円付近まで下落し、ユーロドルは1.2340台まで上昇しました。

東京時間にはいって日経平均が下落して円買いが強まる場面もありましたが、現在はややドル円は反発しています。

今日の海外時間には米・2月消費者物価指数の発表が予定されています。

森友学園関連文書書き換え問題では、昨日の夜からの報道などを見ている限り、政権側は全てを一部の財務官僚の責任という形での幕引きを狙っていたようですが、自民党内部でそれに対する反発も見られ、今後の展開も読みにくくなっています。昨日も書きましたが、焦点は安倍政権を支えてきた麻生財務相が辞任するような事態になるのか、という点です。もし麻生財務相が辞任という事態となれば、今秋に予定されている自民党総裁選挙で安倍首相が再選されない可能性が高まるとして、アベノミクスの終了、という思惑で円買いが強まると考えられます。

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Source: 高野やすのりののりのりFX

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