ベンチャーキャピタルのワンコンファメーション(1confirmation)は、仮想通貨スタートアップへの投資向けに新たな4,500万ドル(約48憶円)のファンドを発表した。
コインベース(Coinbase)の初期の社員であったニック・トマイノ(Nick Tomaino)氏が率いる同社の第1号ファンドは、シードラウンドを対象としたもので、2,600万ドル(約27億円)であった。
「小さめに始めてこのモデルを検証し、上手く行けば、より多くの資金を集めるようにしたかったのです」と同氏はCoinDeskに対してメールで述べた。「このモデルは上手く行っており、既存の(限定されたパートナーの)基盤から強力なサポートを得て、より大きな第2号ファンドを立ち上げました」
同氏は仮想通貨業界に対して楽観視していると言う。事前にCoinDeskに共有されたブログ投稿によると、同氏はこう述べている。
「今日、暗号資産全体の市場は最大2,720億ドル(約29兆円)に達し、投資や投機が唯一のユースケースである。我々は、今後5年間で市場が1兆ドル(約107兆円)を超え、投資や投機も増え続け、他にも主だったユースケースがも出てくると考えている」
同社はこの業界でブロックスルート(BloXroute)、テンダーミント(Tendermint)、 オープンシー(OpenSea)、 コモンウェルス (Commonwealth)をなど幅広く新興企業に出資している。同社の投資は、スタートアップのエクイティと仮想通貨トークンの両方を取り扱っている。
トマイノ氏は新ファンドの参加者について詳細を明かさなかったが「既存の1号ファンドにおけるリミテッドパートナーの皆様に大きく支えられている」と記している。同社1号ファンドの発表では、リミテッドパートナーには以下のような名前が並んでいた。 ピーター・ティール(Peter Thiel)、マーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)、バラジ・スリニヴァサン(Balaji Srinivasan)、ブレンダン・アイク(Brendan Eich)、 ルナ・キャピタル(Runa Capital)、リアル・ベンチャーズ(Real Ventures)など。
同氏がCoinDeskに語ったところによると、今回の更に大きくなったファンドは業界のパイオニアに近いことを活かし続けながら、同社がより大きな案件を行えることを可能にするとし、メールでは次のように書いている。
「1号ファンドでは、分散型ウェブのインフラとミドルウェアを作る起業家たちにアーリーステージの資金を提供することに焦点を当てていた。2号ファンドでは、規模が大きくなった結果としてより大きな金額で注力し続ける(2号ファンドは概して100万ドル(約1億円)から200万ドル(約2億円)の間であり、1号ファンドは25万ドル(約2800万円)から100万ドル(約1億円)の間であった) 」
同氏はブログ投稿で、トレンドを追いかけ過ぎず「目標に集中し、勤勉で、ミッションを持った起業家」に投資する重要性を強調している。また、ビットコイン(bitcoin)は市場を牽引し続け、イーサリアム(ethereum)はそのすぐ後に追随し、特に分散型金融 のプラットフォームとして機能すると予測している。
同氏は次のように書いている。
「価値の保管先としてのイーサリアムのストーリーは、ビットコインほど強くなく、イーサリアムに関するインフラ課題の多くは未解決のままであるが、イノベーションのプラットフォームとしてのイーサリアムは盤石であり、開かれた包括的な金融商品(分散型金融:DeFi)のためのインターネット・マネーとして、その将来は明るいと考えている」
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/22700/
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Source: 仮想通貨情報局