日本拠点の仮想通貨取引所であるリキッド(Liquid)は、テレグラム(Telegram)の未発行の仮想通貨トークンの販売を7月に行ったが、トークンがリリースされるまで資金が保管されるウォレットアドレスを公表した。
イーサスキャン(Etherscan)によると、リキッドが2019年8月30日の発表で明らかにしたウォレットには4,123,116.76ドル相当のUSDCステーブルコインが入っている。トークンの販売は2019年7月10日に開始され、グラム(GRAM)のトークンが1枚4ドルで販売され、数週間で終了した。ウォレットファンドによると、約100万枚のトークンが売れたという。
リキッドによると、トークンは提携先であるグラム・アジア(Gram Asia)から販売されるという。同社は昨年2月と3月に行われたテレグラムのトークン販売への主要な投資家と言われており、この時は、このメッセージングアプリ大手によるブロックチェーン・プロジェクトであるテレグラム・オープン・ネットワーク (TON) に17億ドルを調達した。
投資家が自らの関与を公に宣伝することはしないので、このプロジェクトのサポーターについて公式リストは存在しない。当初の購入契約書によれば、プロジェクトに参画した投資家は来るトークンをいかなる形でも転売しないことになっているが、コインデスク(CoinDesk)が報告した通り、今年はグラムの非公式な流通市場が活況を呈していた。グラム・アジアはその際、コインデスクによる問い合わせに回答していない。
リキッドの親会社であるコイン(Quoine)で事業開発と営業のグローバルヘッドを務めるセス・メラメド(Seth Melamed)氏は、以前コインデスクに対し、リキッドはグラム・アジアの他にもリキッドユーザーへのグラムの提供を保証する業者と契約している旨を話していたが、具体的にどこかは明言しなかった。
同氏によると、ユーザーはグラムを米ドルまたは(サークル(Circle)やコインベース(Coinbase)を含むコンソーシアムにより発行された)USDCのステーブルコインで購入したという。そして、TONのローンチとトークンのリリースまで資金を保留するため、リキッドは調達した資金をすべてUSDCに移した。購入者がグラム・アジアからトークンを受け取った後でなければ、同社はエスクロー口座からUSDCの資金を引き出すことができない、と説明された彼は述べた。
TONのローンチを待つ投資家や開発者たち
一方、TONに関心のある投資家や開発者は、カレンダーに注目し続けている。テレグラムが投資家と締結した契約によると、同社は10月31日までにネットワーク・メインネットをローンチすることになっており、それが行われなかった場合は、投資家に返金しなければならない。
TONのテストネットワークは今春ローンチされたが、テレグラム自身が運用するノードは1つだけだった。その後、ノードとのベーシックなインタラクションを担うライトなクライアント・コードがリリースされ、開発者は簡単なスマートコントラクトを作成しテストネット上でウォレットを作成することができるようになった。
このプロジェクトの情報筋は以前コインデスクに対し、テレグラムがTONブロックチェーンのコードを9月1日(現地時間)にリリースすると見ていると話していたが、テレグラム上のTONボランティア開発者のロシア語チャットによると、それは実現しなかった。
その代わり、2019年8月31日夜(現地時間)に他の小さな発見がなされた。即ち、2019年7月26日(現地時間)に英国で法人化された会社である「Telegram Systems LLP」という名前のコードに、著作権のオーナーとして著作権の詳細が含まれていたのである。トークンの販売を担当したのは英領バージン諸島に登録されているテレグラム・グループ(Telegram Group Inc.)である。このプロジェクトについては、まだテレグラムから公式にコメントはなされていない。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/18954/
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Source: 仮想通貨情報局