昨日の海外時間には、ビットコインの急落でリスク回避姿勢が強まる場面もありましたが、米長期金利と各国株価が上昇して円売りが優勢となりました。
欧州時間序盤、米長期金利が上昇したことからドル買いが優勢となって、ドル円は105.80円付近まで上昇し、ユーロドルは1.2400台まで下落しました。しかし米長期金利が反落すると、ドル円は105.50円付近まで下落し、ユーロドルは1.2440台まで反発しました。
NY時間午前にかけて、各国株価が上昇する中米長期金利が再び上昇するとドル買いが優勢となって、ドル円は106.20円台まで上昇し、ユーロドルは1.2380台まで下落しました。NY時間午後にはいって、ビットコインが短時間に1000ドル以上急落したことからか、各国株式が下落、米長期金利が低下してリスク回避の円買いが強まって、ドル円は105.80円台まで、ユーロ円は131.10円台まで下落しました。しかし、各国株式と米長期金利がすぐに反発したことからリスク回避が後退して、ドル円は106.10円台まで、ユーロ円は131.70円台まで、ユーロドルも1.2410台まで上昇しました。
今日の海外時間には、ECB(欧州中銀)の理事会が開催されて、金融政策が発表され、ドラギECB総裁の会見が行われるほか、独・1月製造業受注、米・新規失業保険申請件数の発表が予定されています。
今晩開催されるECB(欧州中銀)理事会では、金融政策は据え置かれると予想されています。しかし声明の中の先行きの指針(フォワードガイダンス)部分が変更される可能性があります。これまでの声明では「必要であれば資産買い入れ額を増額する用意がある」との文言がはいっていましたが、この文言が削除されるのでは、との見方があります。ECBが利上げを開始するまでにはまだかなりの時間が必要と考えられますが、資産買入れを終了するという方向性をはっきり示すこととなって、ユーロ買いが強まると考えられます。
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Source: 高野やすのりののりのりFX